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●手間を掛けずにビールに合うおつまみを作る帰宅してシャツやパンツを脱ぎながらまっすぐ冷蔵庫へ。そして缶をプシュっと開け、ノドがひりひりするギリギリまで一気にビールを流し込む。そんなじりじりする暑さの夏がやってきた。前回(「もっとビールを美味しく飲むための2つの面白ガジェット」編)は、ビールが冷えていないときに急いで冷やせるガジェットと、冷えたビールをもっと美味しく飲むためのガジェットを紹介した。今回は、ビールをより美味しく飲むための、おつまみが作れる調理家電を紹介しよう。

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○クリスタルオーブンで作る「軟骨の唐揚げノンフライバージョン」

ビールに合うおつまみを作ると言っても、単に買ってきた食材を温めたり、焼いたりするだけではつまらない。とはいえ、本格的な調理もおっくうだ。ほんのちょっとの手間で美味しく作れるおつまみを紹介しよう。まず、最初にオススメしたいのが、cuma amadanaの「クリスタルオーブン」だ。これはいわゆる、ノンフライ調理器のひとつ。本体上部にヒーターとファンを搭載しており、熱風でガラスボウルにセットした食材を加熱調理することができる。いわゆる、揚げない唐揚げなども作れるが、いつもそれではつまらない。今回おすすめしたいのが、「軟骨の唐揚げノンフライバージョン」だ!

作り方は簡単。スーパーなどで売っているヒザ軟骨に、醤油、酒などをまぶしてちょっと濃いめに味付けをし、さらに片栗粉まぶしてちょっとだけ寝かせる。あとは、それをクリスタルオーブンの網の上に並べて、230°Cで15分ほど加熱するだけだ。コツは軟骨同士ができるだけくっつかないようにすること。途中で一度フタを開けて、くっついているところを剥がすと、カリカリ感もアップする。

できあがりは、居酒屋などで食べる軟骨から揚げそのままの食感が楽しめる。濃いめの味付けにしておけば、ビールに合うことは間違いなしだ。もし調理前の味付けが薄かったら、塩を追加してもいいし、カレー粉やチリパウダーなどで辛さをプラスするのもアリだ。

●空腹も満たすなら、モモ肉をがっつりと焼いてしまえ!「鶏肉のグリル」つまみもいいけど腹も減ってるんだよね……そんな気分なら、軟骨ではなくモモ肉を一枚そのまま焼いてしまおう。両面に塩を振り、できればローズマリーなどをちょっとまぶしておく。まずは皮面を下にして、200°Cで10分。さらに、皮面を上にひっくり返して、さらに5分から8分焼いていく。

これだけで、鶏肉のグリルが完成だ。下味の時点で十分に塩をしてあればそのままでもいけるし、好みによっは醤油やわさびなどをつけてもウマイ。ここでは空いているスペースを使ってパプリカも焼いた。レンジで軽くチンしておいたジャガイモを一緒に焼くのもアリだ。

○もっと簡単に!ビールを飲みながら見ているだけの簡単おつまみも!

そしてクリスタルオーブンで作るおつまみの最後として、もっと簡単なレシピを紹介しよう。まずは定番ともいえる冷凍の「フライドポテト」だ。オーブントースターで焼けるタイプなら、クリスタルオーブンでも調理可能。冷凍庫から取り出して、網の上にざっと並べ、250°Cで好みの色になるまで焼くといい。

クリスタルオーブンは、下部がそのままガラスボウルなので焼け終わったら、そのまま塩をしてボウルで混ぜることもできる(熱いので注意)。

さらに筆者が知人から教えてもらってちょっとはまっているのが、「焼きとんがりコーン」だ。これはご存じお菓子のとんがりコーンを、クリスタルオーブンで焼いたモノ。そのまま食べるとコーンの甘みがつよいとんがりコーンだが、焼くと香ばしさが増し、ビールとの相性がさらにアップするのだ。

さらに焼くときにオリーブオイルと粉チーズをかけておくと、風味も増す。黒胡椒でぴりっとさせるのもありだ。わが家では、半分は子どもにそのまま与え、残りをクリスタルオーブンで焼いて、大人用にしている。一度食べて見ると意外とハマること間違いなしだ。

●ビールのつまみに野菜も食べよう!「ダイコンとニンジンのコールスロー」ビールのつまみとはいえ、揚げ物(今回は揚げてないが……)や肉ばかり食べていては問題だ。そこで、ちょっとした野菜のおつまみを作ろう。手軽に野菜の調理ができるキッチン家電として注目を集めているのが、ティファールの「フレッシュエクスプレス」だ。これは野菜などの食材を簡単にカットできるフードシュレッダー。ニンジンやダイコンなどをドラムホルダーにセットするだけで、千切りやみじん切り、ウェーブカットなどが自在にできるのだ。

作り方は非常に簡単。ダイコンとニンジンを適当名サイズにカットし、ピーラーなどで皮を剥いておく。下準備はこれだけ。あとはフレッシュエクスプレスにセットし、千切り用のドラムを取り付けて、ボタンを押すだけ。するとほんの一瞬で大量の千切り野菜ができるのだ。あとは、塩やマヨネーズなどで好みの味付けをしていくだけ。

今回はこの2つの野菜しか使っていないがキュウリやキャベツなどを入れてもさらに美味しくなる。さらに黒胡椒をきかせてもいいし、ナッツやハムなどを一緒に混ぜるのもアリだ。食べ応えもあるので、おつまみでもアリながら、お腹も満たすことができる。

○ジャガイモを使ったビールに合う!「簡単肉じゃが&ジャーマンポテト」

「野菜」という切り口からは若干ずれてしまうがジャガイモを使った料理も「フレッシュエクスプレス」を使うと簡単にできる。タマネギを薄切りに、ジャガイモをクリンクルカット(波打った薄切り)用のドラムで薄切りにすることで、素早く火を通すことが可能だ。カットしたタマネギ、ジャガイモは牛肉や豚肉と一緒に鍋で煮込めば、簡単に肉じゃがが作れる。めんつゆで煮込むと肉じゃがだが、醤油と砂糖などで味付けすれば、すき焼き(牛丼)風にもできる。このあたりはビールとの相性や好みで選ぶといいだろう。

さらにジャガイモは電子レンジで軽くチンしておき、ベーコンとタマネギを炒め、塩と黒胡椒で味付けすれば、ジャーマンポテトも簡単にできる。間違いなくビールに合うドイツ料理の完成だ。

今回紹介した料理のほとんどは、ほんのわずかな包丁によるカットだけで、短時間で作ることが可能。最初の1本目のビールを飲んでいる間にできあがってしまうようなメニューも少なくない。

出来合のおつまみもいいが、ときにはこんな風に作ってみるのもおすすめだ。ビール片手のおつまみ作りは、これもまた楽しいのだ。

(コヤマタカヒロ)