首から下がピンク色のハト出現、ひときわ目立つ“異端児”に住民騒然。

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街中でよく見られるような鳩は、模様の違いはあれど、白や灰色の体をしているのがほとんど。ところが最近、英国のある街では、首から下に鮮やかなピンク色の部分を持つ1羽の鳩が出現。住民たちの間でも目撃情報が相次ぎ、なぜそんなカラーリングなのかなどと話題を呼んでいる。

英紙ボルトン・ニュースやニュースサイトのディス・イズ・ランカシャーなどによると、ピンクの鳩が見つかったのは、英中部のボルトン近郊にあるブライトメットという街。話題の1羽は、頭部が他の鳩と同じように黒っぽい灰色をしているのだが、首から下はがらりと変わり、胸回りや尾の先端などがピンク、残りが白といった具合に、ひときわ目立つ体の色をしており、6月19日頃からブライトメットの住民たちの間で目撃され始めたそうだ。

その中の1人、ジェマ・ピドルスキさんという女性は、自宅の屋根に止まった鳩の写真をFacebookで紹介。存在に気付いた彼女も、見たことがない体の鳩を見て、最初は信じられなかったそうだ。

辺りでは19日夜から20日朝にかけて、ピンクの鳩を目撃した人が複数いたとされているが、19日がW杯ブラジル大会でイングランド代表が2戦目を行う日だったことから、中には興奮した誰かが「イングランドの旗に見えるように」わざとペイントしたのではと、不快感を覚えた人も少なくなかったという。

しかし、最近問題の鳩を確認したというレース鳩関係者の見解によれば、鳩に誰かがふざけて色を塗ったというわけではなさそうだとのこと。ピンクというよりは「むしろ赤に近い」と話す関係者は、なぜこの鳩が変わった色の体をしているのかは「全く分からない」としながらも、レース鳩を飼育している人の間では、能力のある個体を認識するために色が付くよう、繁殖させる場合があると話している。ただ今回話題になっている鳩は、この関係者が見る限り「色のパターンがとても珍しい」そうで、どこでどんな経緯で生まれたのか見当もつかないようだ。

英国では2年前にもロンドン近郊で、今年2月にはダーリントンという街でもピンクの鳩が目撃されたそうだが、いずれもブライトメットとかなりの距離があり、同じ個体かは不明。今後、ピンクの鳩を捕まえて何か調査が行われるといった予定もないようだが、ブライトメットでは今日も「謎の鳩」が自由に飛び回り、目にした住民たちをいろいろと騒がせているに違いない。