ワールドカップ・ブラジル大会のオープニングゲームとなったブラジル対クロアチア戦。試合はブラジル代表が3−1で勝利したものの、前半オウンゴールでクロアチアに先制点を献上してしまったブラジルのDFマルセロ選手(Marcelo)の周辺は穏やかではなかったようだ。

中でも英国の男性モデル、マルチェロさん(@Marcello)は名前が似ていたばっかりにマルセロ選手と間違えられてしまい、オウンゴールの直後からTwitterユーザーから批判的な投稿が大量に送られてきたという。

困り果てたマルチェロさんは、「オウンゴールに対する酷い投稿は、直接、@12MarceloV(マルセロ選手)に怒りをぶつけてください」とツイートした。



このツイートは、1万2000回以上リツイートされ、多くのユーザーの同情を誘っている。

ソーシャルメディアでは、問題が起きると本人に対し盲目的に怒りをぶつける人々が現れるが、サッカーの試合でミスをした選手に怒りをぶつけるのは、今後も避けられない雰囲気だ。実際、今回のオウンゴール後にマルチェロさんに送られたツイートにも、かなり物騒な言葉が並んでいる。





過去にも、元マンチェスター・ユナイテッドのモイーズ監督と同じ苗字というだけで非難された女性や、ファン・ぺルシー選手と同じイニシャルというだけで攻撃された男性など、サッカーにまつわるソーシャル上でのトラブルは後を絶たない。

今回のワールドカップ最初の被害者となったマルチェロさんは、とんだとばっちりを受けたにも関わらず、「後半でゴールを決めてください」とマルセロ選手宛にツイートでエールを送っている。



しかし、当のマルセロ選手には215万人のフォロワーがいるだけに、本人にどれだけの批判ツイートが届いたかと考えるとゾッとする。サッカーで選手がミスを犯すのはゲームを行っている以上、不可避なこと。

観戦に熱が入るのは理解できるが、精いっぱい闘っている選手たちへのソーシャルネットを通じた心ない非難などのマナー違反はくれぐれも控えてほしいものである。



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