写真はYoutube「Could Manaus pitch trip up England at World Cup opener?」のキャプチャ

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開幕前からスタジアムの建設の遅れや、治安の問題などが報じられてサッカー・ワールドカップ、ブラジル大会。しかし、ここへきてピッチコンディションの悪さというさらなる問題が持ち上がってきた。

英国紙「ガーディアン」によると、イングランドとイタリアが対戦する「アレーナ・アマゾニア」は、スタジアムの工事の遅れが未だに指摘されている会場の一つだという。これまでにも電源ケーブルがむき出しなった更衣室や、アスファルトの舗装などの遅れが指摘されてきたが、それは選手たちがプレーするピッチにも及んでいるようだ。




表面の土が所々見えるコンディションのピッチはプレーに支障をきたすレベル。スペインを拠点に置くスタジアムの整備にあたる関係者も「芝がとにかく酷い状態で、試合を行う土曜日までには良くならない」とお手上げ状態であることを告白。試合までに整備されるようにと、活性化させるためのバイオ肥料や種を持ち込むなどの突貫作業が行われている。

もともと、アレーナ・アマゾニアがあるアマゾニア州マナウスに関しては、機材の運搬全てに船が使われるなど、アクセスの面での問題も建設時から持ち上がっていたのだが、これが現在行われている会場メンテナンスにも影響を及ぼしている模様。

これらの問題のせいか、イングランド代表は試合直前となる木曜日に現地入りし、野外でのトレーニングは一切せずにホテル内のジムで医療チームなど専門家の意見を聞きながら調整を行うという。

午後6時キックオフ予定のグループリーグ、イングランド対イタリア戦。気温は夕方でも29度を超えることが予想されており、どちらにしても過酷な試合になりそうだ。



【参照記事】
England’s concerns grow over state of pitch for Italy World Cup opener

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