無料Wi-Fiに気をつけて!あなたの個人情報を盗まれている可能性が!「3時間で2907人が接続利用」

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無料Wi-Fiスポットでコーヒーを飲みながら、フェースブックのメッセージを見たりオンラインバンキングの口座をチェックしたり、はたまたネットでお買い物をしたり。そんな時、隣でカフェラテを飲みながらネットサーフィンをしている普通のお客が、ハッカーの可能性があるということを考えたことがありますか?

こうしたスマート・フォンに対するハッキングには主に2種類があるとのこと。ひとつはワイヤレス・BlueTooth経由で、「オン」になっていると付近の端末とのコミュニケーションが可能になり、つまりあなたのそばに居るハッカーが、あなたに気付かれずに、あなたの端末にアクセスできることになります。

ただ、これは比較的にまれで、より一般的なものはなんといってもWi-Fi接続を狙ったもの(!)。Wi-Fi接続を試みる時、接続可能Wi-Fiリストに出てくる「無料公共Wi-Fi」といった、無害そうな名前のWi-Fi、実はハッカーの作ったワナである可能性が。

一見、普通に接続できるしすべてが普通に見えるものの、ハッカーの監視下にあるラインを使うことで、あなたのアクセス内容が丸見えに。IDやパスワードなどといった重要な情報を吸い上げられることに(!)。実際、とても簡単な仕組みで、ハッカーはコーヒーを飲みながら数時間待つ間に多額を盗み取ることもできるのです。

英データ・セキュリティ対策製品の開発販売のSophosのセキュリティ・リサーチ部門を率いるジェームズ・ライン氏は「携帯電話に対するハッキングの犯罪は確実に増えている」と説明。そんな彼は、実験目的で、ロンドンの複数個所で、ひそかにWi-Fi装置を持ち込み「無料Wi-Fi」、「公共Wi-Fi」などの名前を使用してWi-Fiを提供。

そうしたところ、3時間以内に2907人が接続利用し、さらには103人がオンラインバンキングのアクセスに利用したとのこと。

ライン氏は、セキュリティのしっかりしていないWi-Fiに接続することは「自分のプライバシーや会社情報を窓から顔を出して大声で叫んでいるようなもの」だと指摘。こうしたセキュリティ対策のために、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク:通信事業者の公衆回線を経由して仮想的なプライベートネットワークを構築するもの)の構築が安全だとしています。

ただ、こうした対策は素人にはちょっと難しいもの。それでは自分で気を付けられることは何でしょうか?

まず、検索して上がってきたサイト、クリックする前にサイトアドレスを注意して見てみましょう。「http」と「https」の2種類が。これは「https」がより安全性の高いサイトである証です。

また、ブラウザのアップデートは定期的に行いましょう。最新版にはその時々のセキュリティ対策が盛り込まれています。

そして一番良いのは、なんと言ってもそのWi-Fiが安全性が確認できない時は、安全が確認できるWi-Fiが使える場所に移るまで、使わないのが一番とのこと。

いつでもどこでもインターネットにつなげられる便利なWi-Fi。被害者とならぬよう、賢く使いこなしましょう。