男性上司の理不尽な命令にいらつき、取引先のおじさんにバカにされ……などなど、女性が社会進出して何十年もたとうというのに、仕事場での男性にまつわる悩みはつきません。悩んでいるときほど読みたくなる自己啓発本は書店でも幅を利かせていますが、そのコーナーにはいつも人がいっぱいです。でも自己啓発本って、どれもこれも似通った内容だと思いませんか? これからのビジネスをリードする女子には、同じ本でも男性向け週刊誌を読んで元気になることを強くおすすめします!

なぜなら、週刊誌には男性の「欲望」や「エゴ」がわかりやすく書かれているからです。中身はエロやゴシップ記事などくだらないことばかり。政治の記事なんてほんのちょっと! 週刊誌を読めば、普段は威張って偉そうなことばかり言っている男性上司に対しても、「こんなこと考えてるのか、ばかだなぁ。かわいいなぁ」と思えてきて、ストレスが半減すること間違いなし!?

『週刊文春』『週刊新潮』を筆頭に、コンビニ、駅売店にずらっと並ぶ週刊誌。「表紙や中吊り広告は見たことあるけど読んだことなんてない!」という人がほとんどでは? 週刊誌の名(迷)キャッチコピーの数々をご紹介します。

煽りコピーが芸術の域に達しているともよく噂される『週刊実話』から。

論争勃発! 郷ひろみ双子の赤ちゃんは“僕たち男の子”“君たち女の子”?

上戸彩 爆乳破裂寸前! 「半沢直樹2」消滅でいよいよ妊娠体勢

上は今年生まれた郷ひろみの双子の子どもたちの性別が発表されていないため、いまだにどちらかわからないという、特にこれといって内容のない記事。それを郷の代表曲『男の子女の子』にかけて、論争とまであおるコピーセンスにあっぱれです。下の「爆乳」って表現も、「巨乳」「超乳」「貧乳」「美乳」など、いろんな言葉が生まれてきましたが、ほんとおじさんって、いつもおっぱいのことが気になってしょうがないって感じですよね……。

中高年のセックス特集を毎回記事にしている『週刊現代』はというと……、

勃たぬなら、勃たせてみせようホトトギス こんなに飛ぶとは思わなんだ!

ハレンチにもほどがある だから日本の理系はダメなんだ!

あるのは「保身」と「嫉妬」だけ 小保方晴子ひとりにやられた理研のダメ男たちへ

おじさんって本当に駄洒落が好きなんですねぇ。そして、STAP細胞があるのかないのか、捏造を行ったのかが問題である小保方さん問題も、おじさんたちの手にかかればハレンチ問題に……。

かと思えばこんな見出しも

これが女の本音です 「婦人公論」の読者投稿が怖すぎる

婦人公論』に寄せられた女性たちの「夫に早く消えてほしい」などといった悩みや愚痴を紹介し、自分の嫁もこんな風に思っているのではないかと戦々恐々しているといった内容。男性たちにとってはいくつになっても女性は性の対象であり、さらには理解できない恐怖の対象であることがわかります。

この他にも、バカみたいでぷぷっと笑ってしまうような記事がたくさん。こういう記事って仕事で疲れたときに読むと笑えて元気が出てきたりもするんですよね。数百円出して「男ってバカでどうしようもないけど、ちょっとかわいいかも……」と思えればちょっとは収穫があると思いませんか。

(文=木暮ふみ)

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画像:Original Update by bark