はじめに

 前回の分析では2001年から2014年の春の選抜高校野球大会までの試合結果を整理してみました。今回はタイトルにもあるように,三振・四死球・失策(エラー)についてデータを整理していこうと思います。


分析データ

 分析に使用したデータは,2001年から2010年までは「高校野球(asahi.com)」のデータを,2011年以降は「スポニチ Sponichi Annex」のデータを参照し,全国高校野球選手権大会と選抜高校野球大会,つまり春と夏の甲子園での,引き分け以外の試合1077試合,全2154チームのデータを分析しました。


大会別に見た三振数

 それではまず,三振のデータを見ていきたいと思います。各大会の基礎統計値をまとめたものを以下の表1に示します。

表1

 さらに,各大会の三振数を箱ひげ図にまとめたものを以下の図1-1と図1-2に示します。図の見方については前回を参照してください。

図1-1

図1-2

 春も夏も全体的に見れば,それほど大きな変化の無いデータといえそうです。現楽天の松井裕樹選手のような奪三振記録を取るような投手が表れた場合は,大会の最大値こそ更新はしますが,大会全体の傾向を左右するほどではないようです。


大会別に見た四死球

 次は四死球のデータを同様にまとめたものを以下の表2に示します。

表2

 続いて箱ひげ図のデータを図2-1と図2-2に示します。

図2-1

図2-2

 基本的には1試合で2〜5回の四死球の試合が大半を占めることが図よりわかります。こちらも2001年以降に大きな変動はありません。ただ,最大値を見ると夏の大会は大体10程度なのですが,春はもう少し極端な試合のある大会が多いです。


大会別に見た失策

 最後に失策のデータを同様にまとめたものを以下の表3に示します。

表3

 続いて箱ひげ図のデータを図3-1と図3-2に示します。

図3-1

図3-2

 この図が示すのは,ほとんどのチームが1試合あたり1〜2回の失策をしているということです。エラーをしないことは重要ですが,1〜2回のエラーは想定の範囲内と考えておいたほうが,いざエラーをしたときにあわてなくて済むかもしれません。



おわりに

 以上,2001年以降のデータを見る限りそんなに変化の無いデータではありますが,これいこう高校野球を見ていくうえで基礎的なデータとして役立ててもらえるとうれしいです。

 ちなみに,先日発売された「セイバーメトリクス・リポート3 」では,高多薪吾さんが「甲子園優勝投手,準優勝投手の投球記録 」として,非常に緻密なデータを紹介しています。合わせて読んでもらえると,高校野球への理解がより深まるのではないかと思います。

 寄り道しましたが,次回は送りバントを分析しようと思います。


引用データ

・高校野球(asahi.com)
・スポニチ Sponichi Annex