By etaKate

マーケティングにおいて「色」の果たす役割は非常に大きく、「購買行動の9割を目から得た情報によって決定している」という研究結果があるほどで、色をいかに上手く使うかがマーケティング成功のポイントの1つです。企業は実際のところどのように色を使っているのか、それはどのような効果を生んでいるのか、SNS専門のコンサルティング会社Bufferのレオ・ウィドリッチ氏が実例を使ってまとめています。

Why Facebook Is Blue: The Science of Colors in Marketing - The Buffer Blog
http://blog.bufferapp.com/the-science-of-colors-in-marketing-why-is-facebook-blue

多くのウェブサイトや企業のロゴイメージにおいては、ある明確な目的があってその目的に沿うように色が使われているとウィドリッチ氏は話します。例えば、企業のサイトで実際に使われている配色をボタンで表現するとこんな感じになります。

これはGoogle。

Microsoftはこんな感じ。

Amazonだとこうなります。

ウィドリッチ氏によると、こういった配色はそれぞれの色によって引き起こされる感情が異なる人間の性質を利用している、科学的根拠のあるものだとのこと。例えば、黄色は「OPTIMISM(楽観的)」、オレンジ色は「FRIENDLY(親しみやすい)」、赤色は「EXCITEMENT(ドキドキさせる)」、紫色は「CREATIVE(創造的)」、青色は「TRUST(頼もしい)」、緑色は「PEACEFL(安心)」、灰色は「BALANCE(調和)」といった感じ。

いろんなブランドのロゴをメインカラー別に分類したものが下の図。企業は色が持つ意味をうまく活用してブランドイメージを作り上げています。

お店で見かけるプライスタグやPOP(案内)の配色も同様です。黄色はウィンドショッピングする人の注意を引くためのディスプレイ、赤色はバーゲンセール、青色は銀行などセキュリティを重視するサービス、緑色は「癒やし」を提供するショップ、オレンジ色は「売ります・買います」という表示、ピンク色は若い女性向け、黒色は高級品を扱う店、紫色は美容関係に向いているとのこと。

また、ウィドリッチ氏は、ウェブサイトやアプリにおいてはターゲットユーザーによって色を変えることが有効であるとしており、例えば女性向けの色と男性向けの色は異なることをしっかり把握することがマーケティング上重要であるとしています。

女性が好む色は青色・紫色・緑色で、嫌いな色はオレンジ色・茶色・灰色。

男性の場合だと青色・緑色・黒色が好きな色で、嫌いなのは茶色・オレンジ色・紫色であるとのこと。

色の違いによってコンバージョン率に変化が生じることは知られており、より高いコンバージョンを求めて最適な色の仮説を立ててそれを試すことは大切です。もっとも、科学的な分析も大切ですが、それ以上に大切なのはデータによる裏付けであるとウィドリッチ氏は考えており、そのために威力を発揮するのがA/Bテストであるとのこと。

例えば、ある実験でボタンの色を緑色と赤色のどちらがクリック率が高いかを調べてみると、安心感を与える緑色の方が赤色よりも有利なはずという仮説とは反対に、赤色の方がクリック率が高かったという結果が出たそうです。科学的な仮説はもちろん大切ですが、サイトやアプリというデジタル世界のデザインではA/Bテストを重視すべきとのことです。

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