中国の2014年の国防予算が前年比12.2%増の決定について、中国の軍事専門家である羅援少将は6日、「日本の軍国主義復活の動きや、テロとの戦いに対処する必要があり、決して多くはない」と訴えた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)

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 中国の2014年の国防予算が前年比12.2%増の8082億3000万元(約13兆5863億円)に決定したことについて、中国の軍事専門家である羅援少将は6日、「日本の軍国主義復活の動きや、テロとの戦いに対処する必要があり、決して多くはない」と訴えた。新華社が報じた。

 羅援少将によれば、中国の国防費は世界でも上位に入る額ではあるものの、GDP比と財政予算に占める割合は決して高くないと主張。「日本の右翼勢力による軍国主義復活の野望とテロとの戦いに直面する中国にとって、8082億3000万元という国防費は高いと言えるだろうか?」と論じ、中国の国防費は妥当だと主張した。

 中国の簡易投稿サイト・微博でも羅援少将の主張が紹介され、中国のネットユーザーからは、「強い軍隊は強国の基本だ」、「わが国の軍事費は多いどころかむしろ少ないくらいだ」など、国防費は妥当な額であるとの意見や、さらに増額すべきとの主張も多く、軍事増強を望んでいる中国人は多いようだ。

 一方で、「どこの国の軍人が自国の軍事費が多すぎるなんて言うんだ!軍人からすれば軍事費は多ければ多いほど良いに決まっているじゃないか」との鋭い指摘がなされた。確かに軍人が軍事費の妥当性を説いても説得力はないだろう。

 また、軍事費よりもほかの分野に予算を回すべきとの意見も多く、「露天商を殴り殺すことはテロと呼ばず、学校のない地域があるのに軍事費を増やすことを軍国主義と呼ばず、市民を強制立ち退きさせることを血なまぐさい攻撃とは言わない。笑わすな」と皮肉を込めて批判するユーザーもいた。

 中国人ネットユーザーたちのコメントのうち、印象的だったのは「弱ければやられる」、「国家が強ければ人民も安心して暮らせる」など、他国からの侵略を警戒しているかのような意見が多かったことだ。アヘン戦争や日清戦争など、他国からの侵略を受けた歴史を持つ中国人たちは国防に敏感になっていることが見て取れた。(編集担当:畠山栄)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)