はじめに

 昨年,リリーフ投手の登板状況を整理しておくということで2006年から2012年までの各チームのリリーフ投手の登板状況を整理しました。


リリーフ投手の登板状況を整理しておく −2006〜2012 セ・リーグ編−
リリーフ投手の登板状況を整理しておく −2006〜2012 パ・リーグ編−

 こんな感じで一覧を作っておくと,各チームのリリーフ投手陣の登板状況から,チーム編成や投手の酷使の状況を把握するのに便利です。

 今回は,昨年のデータに新たに2013年のデータを加えて整理していきたいと思います。あまり古い記録まで含んでも懐かしい投手が増えるだけなので,今回は2009年から2013年の5年分のデータを整理しています。2006年から2008年までのデータは昨年のデータを見てもらえればと思います。


分析データ

 分析対象は,2009年から2013年においてセ・リーグ6チームで年間10試合以上のリリーフ(救援)登板の記録がある投手としました。データは「プロ野球ヌルデータ置き場」様を参照しています。


巨人の場合

 まずは,巨人のデータを,登板数を表1-1に投球回数を表1-2に示します。

表1-1

表1-2

 今回はデータに関してあまりこちらからはコメントを挟まないようにしたいと思います。見た方が,それぞれ利用していただければと思います。


阪神の場合

 次に,阪神のデータを,登板数を表2-1に投球回数を表2-2に示します。

表2-1

表2-2

 当然ですが,チームによってリリーフ投手の人数は異なります。人数が多いということは,メンバーを固定できていないといえると思います。


広島の場合

 次は,広島のデータを,登板数を表3-1に投球回数を表3-2に示します。

表3-1

表3-2

 リリーフ投手の構成は少人数のほうが良いかといわれると,短期的に見ればそうかもしれませんが,長期的に見れば特定の投手に負担が大きくなります。


中日の場合

 次は,中日のデータを,登板数を表4-1に投球回数を表4-2に示します。

表4-1

表4-2

 リリーフ投手が多すぎれば,成績の良い投手を固定できていない。少なすぎれば負担増ということは,リリーフの編成としてはこのバランスが重要ということでしょう。


DeNAの場合

 次は,DeNAのデータを,登板数を表5-1に投球回数を表5-2に示します。

表5-1

表5-2

 この表で毎年記録のある投手というのは,各チームにとっての安定した戦力といえます。逆に,ごく短い期間しか記録の無い投手は一軍に定着できなかった場合か,先発に転向したようなケースが考えられます。


ヤクルトの場合

 最後に,ヤクルトのデータを,登板数を表6-1に投球回数を表6-2に示します。

表6-1

表6-2

 通年で記録を残す安定した戦力とみなせる投手を擁しながら,ある程度は若手を抜擢しつつ,チームの新陳代謝を図るのがリリーフ投手陣の運営といえるのではないでしょうか。



おわりに

 以上,データの紹介だけですが,各年の投手の記録はいろいろとまとめられていますが,今回示したような通年の記録でまとめたものはそんなにないかと思い,データを整理してみました。

 2014年の開幕に向けての資料となれば幸いです。

 次回はパリーグのデータの予定


宣伝

 『セイバーメトリクス・リポート3』が3月に発売予定です。今回も参加させてもらいました。DELTAのメルマガに見どころが載っていたので転載します。

「リポート3」の読みどころ

(1)リポートの理解を助けるセイバーメトリクスの基礎解説テキスト
(2)「リポート1」「2」に続く,DELTAアナリスト・蛭川皓平氏の予測モデルに基づく2014年シーズンの選手の成績予測
(3)前作「リポート2」より算出を開始した日本のプロ野球を対象とした“WAR(Wins Above Replacement)"の精度を高める改修

 その他各種リポート,データ集なども掲載予定。

 自分の担当はこのその他のところです。今回は以下の4つを寄稿しています。

・統一球の変化とフライの飛距離
・FIP(Fielding Independent Pitching)第4の構成要素としての内野フライ
・続・BABIPを掘り下げる
・ゴールデングラブ賞とUZR(Ultimate Zone Rating)

 今のところは予定なので,また情報が決まり次第お伝えできればと思います。

 お楽しみに!


データ引用&参照

 ・プロ野球ヌルデータ置き場