1960年の路面電車から2030年の未来まで、電車がどこまで進化するのか想像してみた!

今の赤ちゃんが高校性になる頃、2030年の日本はどうなっていて、あなたは何をしているのだろうか?

これから100年で日本の人口は3分の1に減り、2030年時点で3人に1人が65歳以上のお年寄りになり、出生率も現在の100万人台から、75万人にまで落ち込むと予想されている。※1

そうなれば、社会で子育てを支援する気運が高まり、例えば冒頭のイラストのような、赤ちゃんが自由に泣けて、子どもが遊びまわれる車両もできるかもしれない。しかし実際には、高齢化によって、全席が優先席の電車が登場するだけかもしれない。

はたして未来は明るいのだろうか?例えば昭和に活躍したイラストレーター、小松崎茂氏の描いた未来の電車はこのように夢にあふれている。“なつかしい未来”は明るかったのだ。

未来は統計の数字だけでは実感がわきにくいが、このようなイラストならわかりやすい。そこで今回は、鉄道や建築に関する4名のキーパーソン、相坂研介氏、南田裕介氏、手老 善氏、飯島 学氏に話しを聞いて、未来の電車を考えてみた。

そして今回のこの企画に協力してくれたのは、本日2月13日(木)にアートディンクから発売される、ニンテンドー3DS専用ソフト『A列車で行こう3D』だ。

ロングセラーの都市開発鉄道経営シミュレーションゲーム『A列車』シリーズのテーマ、「鉄道を広げて、街を作ろう」に加え、最新作では『時代』という概念が加わった。都市開発を続けるなかで、次のように、移り変わる時代の流れを体感することができる。

建物の変化だけでなく、路面電車が時代と共に電車に置き換わっていく様子も、『A列車』シリーズで初めて体験できる。かつて路面電車は交通機関の主流だったが、モータリゼーションの発達で道路交通の邪魔者として徐々に姿を消していったのだ。

さらに、石炭から石油に主力資源が変化したりと、鉄道会社の社長として様々な街の問題を解決していく。過去を振り返ってみることで、未来もまた予測できるかもしれない。

さて、まずは未来の駅について、建築家の相坂研介さんに話を聞いてみた。

相坂さんは東大卒で、世界的な建築家・安藤忠雄の門下生。自由度の高い、先進的な設計を数多く行う期待の建築家だ。そんな相坂さんが、駅の設計コンペ用に作った2つのプランを見せてもらった。
まずは群馬県の上州富岡駅。元々の駅はご覧のように、駅というよりは屋根だ。

これがこうなる。なんという事でしょう。

相坂さんに解説してもらった。「世界遺産、富岡製糸工場の最寄り駅なので、繊細な「糸」の美しさを表現しました。昼間は線状の影、夜は線状の光が繭のように駅をくるみます。沢山の人が集まる駅だからこそ、その土地の名所をローコストで上手くPRできるよう心がけています。」

次は、岡山県、吉備線の東総社駅。駅というより家だ。

撮影:Mitsuki-2368※2

これがこうなる。どうなっているのでしょう。

相坂さん「吉備路に残る茅葺屋根を、光ファイバーのように先端が光るだけでなく、線全体が光るELファイバーを束ねることで未来風に再現しました。これはまた、総社市を代表する絵師、雪舟の繊細かつ力強い画法を表現しています。駅のデザインには、高額でなくともその街の名所や自慢をさりげなく忍ばせ、通りがかりの旅行者に“降りてみたい”と思わせるきっかけを与えたいと思っています。」

紹介した2件は、残念ながら実施には至らなかったそうだが、陰でこのような提案をしつづけてくれる建築家がいるならば、未来の駅は楽しいものになりそうだ。ちなみにゲーム『A列車で行こう3DS』でも、時代と共に、建てられる駅が進化していく。


さらに、駅周辺なども建設可能な建物が変化していくので、実に奥深い。鉄道が人の流れを生むことで、駅周辺には少しづつ変化が生まれ、やがて駅を中心とした街が成長していく。

次に話を聞いたのは、ホリプロで、現在ホリプロアナウンス室を担当されている南田裕介さんだ。

南田さんはタレントではなくマネージャーだが、鉄道タレントを育てると共に、自らも「タモリ倶楽部」の「タモリ電車クラブ」など数々の鉄道番組やコーナーに出演するなど、芸能界を代表する鉄道通だ。最近では鉄道をテーマにしたオーケストラ公演にも出演する予定だという。

その通ぶりは徹底しており、ご自身の脳内で、南田妄想鉄道株式会社、通称「MR線」を日々運営されている。次はその路線図だ。


子会社に「MRバス」「MR百貨店」「MRストア」「MR住宅」「MRフードサービス」なども揃える、妄想界で有数の巨大グループ企業だ。さらに右側の恋塚駅には、これまた系列会社の「学校法人MR学園高等学校」があり、MR鉄道の明日を担う学生を育てている。

左側がMR学園の学生イメージ、ちなみに右側は、『A列車で行こう3D』でゲームをサポートしてくれる秘書だ。