ちょっとだけ時代を進めてみると湯飲みがガラスのコップに変わる(あくまで筆者のイメージです)。昭和40年代後半だろうか。


昭和50年代後半のイメージでは、ラジカセが食卓にのぼる(いやいや)。コップも昭和レトロから昭和モダンに変化。箸置きはなぜか埴輪。小道具の変化によって、写真が時空を越えていく。

ジワジワと現代的になっていくが、まだジェーカップのデザインはオーパーツである。まるで、タイムスリップしてきた未来人が置いていったかのようだ。

実家に帰ると、こんな昭和っぽいコップが1個や2個はあるだろう。実家の昭和感は21世紀になって10年以上経つのに変わらない。実家とは現代における昭和エアポケットなのだ。


小道具として用意したラジカセは、なんと3万円した。しかも、どこかの幼稚園で卒業園児が園に寄贈したものだ。保育士さんが売っちゃったのだろうか。保育士さんまじぱねぇっす。

音楽メディアも随分変わった。今時はMP3が普通だろうが、その前はMDだったしDATだったしテープだったしレコードだった。

20代より若い人は知らないかも知れないが、カセットテープは曲がファイルごとに分かれてない。なので、テープの収録時間にピッタリ収まるように曲を選んで編集しなくてはならなかった。曲の時間を色々計算して上手く収まるようにするのだ(ちなみにエクセルもない)。今では考えられない面倒くささ、それが昭和である。


ラジカセと並べた歌本は明星1981年3月号の付録だ。表紙は若かりしトシちゃん。ページを開くと子供みたいな顔の岩崎良美さんや石野真子さんが新鮮である。郷ひろみさんとか、上半身裸で乳首丸出しの写真が載っていた(なんとなく載せられない気がするので載せません)。

80年代の僕らは、今考えると色々どうかしてる世界で生きていた。

現代になるとラジカセはiPodやiPhoneになるし、本はKindleだし、ワイン飲んじゃうしご飯は豪華になる(イメージ)。ジェーカップのデザインも完全に馴染む。これが2014年だ。


改めて昭和の写真と比べるとすごい進歩だろう。21世紀の日本は昔とは別世界である。ほとんどSFと言っていい。


レトロな町に行ってみる

さて、ここらで方向転換。昭和の街をウリにしている青梅に行ってみた。昭和の街とカップラーメンを一緒に撮ったらばレトロに見えるはずである。

駅の構内にはレトロタッチの映画看板が飾られていた。味のあるタッチが素晴らしい。鉄道員は良い映画ですよ。