プールに潜ると、集中力がつく理由―「瞑想」と同様に精神面へプラス作用がある

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あらゆるスポーツの中でも、水泳は身体を鍛えることと健康維持のために最も効果的であるといわれています。そして、スポーツ生理学によると、プールで水の中に潜ることは、集中力を高めるために非常に有効な方法だともいわれています。

それでは、潜水が精神面に及ぼす影響について述べてみましょう。

■瞑想によるセラピー効果

人間が自分の精神力を高めるためには、静かな場所で「瞑想」することが最も効果的であるといわれており、これは社会心理学でも実験によって証明されています。インド哲学を基盤とする「ヨガ」の瞑想法が有名ですが、現代の日本でも、ヨガスクールをはじめとする瞑想法によるセラピースクールが流行しています。

これは、過度なストレス社会といわれる現代日本を象徴する現象ともいえるかもしれません。

■潜水による心理面へのプラス効果

病弱で体力的にも精神的にももろさのある児童には、早い時期に水泳でトレーニングを積むことが効果的であるといわれています。これは、水泳による全身運動による肉体の鍛錬が健康増進にかなりの効果を及ぼすと同時に、プールでの潜水による「瞑想」と同様の精神面へプラスの作用があることが最新の研究で判明しているからです。

■プールでの水泳と潜水が最適

プールでの潜水は、時間にして短いものではありますが、潜水を何度か繰り返すことによって、短時間で集中力を養う効果があるのです。したがって、プールでは水泳と潜水を交互に実施しているスイミングスクールも増えてきているようです。

もちろん、海中でも同様の効果が得られますが、便利さを優先するのなら、やはりプールでの実践が最適といえるでしょう。

■経験者や専門家の指導のもとに

水泳プラス潜水は、子供だけでなく成人にも有効なので、健康面に不安があり、なおかつ仕事に必要な集中力をアップしたいと思っている人には一度トライしてみるのがよいでしょう。ただし、若干の危険もあり、やり過ぎの弊害もあるので、実行する際には経験豊富な知人や専門のインストラクターの指導を仰ぐ必要があるでしょう。

決して我流で行ってはいけません。