優しすぎる人の怖い心理とは?「本当はあなたのことを憎んでいるかも」

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いつも優しく接してくれるけれど、全然目が笑っていないという人に遭遇したことはありませんか? 優しいことはとてもいいことですが、中にはこんな怖い心理を隠している人もいます。甘えやすい人ほど注意が必要な、優しい人の怖い心理とは、一体どんな心理なのでしょうか。

■反動形成とは?

ストレスや強い不安を感じた時に、人はそれから無意識に自分を守ろうとします。そんな心の仕組みのひとつに「反動形成」というものがあります。この反動形成は、自分が思っている本当の気持ちを強く抑えようとしすぎて、結果逆の行動を起こしてしまうことを言います。

例えば、すごく憎んでいる相手に対して「憎む」という感情表現が使えない場合、または「憎んでいる」ということを自分が認めたくない場合、相手への気持ちを押し殺して、逆に親切に装ったり、優しく振る舞ったりすることが人にはあるのです。

■気持ちとは裏腹、人に優しさを見せる時とはどんな時?

自分の気持ちを表現できない時、または自分の気持ちを無理やり抑え付けなければならない時に、真逆の行動に移してしまうのが反動形成ですが、これは「自分を守る」ために無意識に行われるものです。

つまり、「相手を憎む」ことで自分が傷ついてしまう、自分が不利な状況に陥ってしまうため、「相手に優しく接しよう」とするのです。社会的に認められた立場にいて、負の感情を容易に表現できない人や、一般常識や一般観念上から見て「優しくあるべき人」などが、陥りやすい心の仕組みと言えるかもしれません。

■本当に優しい人と、建前だけの優しい人はどう違う?

本当に優しい人は、相手の気持ちを理解できるからこそ、他人に心を砕いたり、尽くしたりすることができますが、建前だけの優しい人は自分の心にとらわれているため、相手の気持ちまでは推し量ることができません。

相手がくれる優しさに、何か的を射ていないものを感じたり、自分の気持ちや都合にはお構いなしで、優しさを押し売りしてくるような人は「建前だけの優しい人」の可能性が高いといえるでしょう。

怖い人が、本当はとても優しいことがあるように、優しい人の中にも、本当は怖い人がいます。すべての人に当てはまる例ではありませんが、「この人の優しさは、本物?」と、ちょっと疑問が浮かんだ時には、本当は違う気持ちを持たれているかもしれないと少し考えてみたほうがいいのかもしれません。