景気回復期待から米国関連の投信が人気に

アベノミクス相場や米国の景気回復とともに、投信の売れ行きにも変化が表れているという。ファンドアナリストの篠田尚子さんに最新動向を聞いた。


日本株の大相場は5月にいったん崩れてしまったが、米国の株式相場は量的緩和縮小懸念がくすぶる中でも上昇トレンドを維持している。その底力の強さに期待してか、米国株、米国債、米国REIT(不動産投信)などを運用する投信の人気が高まっているのも最近の傾向だ。

7月末時点の「投信総合ベスト30」(「乱高下相場でも負けない投信の新セオリー」)でも、1位「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」、2位「新光 US−REITオープン」など、米国関連が上位にランク入りしている。「人気を受けて、運用会社が米国関連の投信を新たに設定する動きも広がっていますね。また、米国の景気回復は周辺国にも恩恵をもたらすとの連想からか、カナダやメキシコ関連の投信も売れ始めているようです」(篠田さん)

すでに設定されてから長い年月を経ている外国株投信の中にも、米国の景気回復を受けて人気が再燃したものがある。代表的な例が「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」だ。「ポートフォリオの中心を欧州株から米国株に入れ替えたところ、一時大きく減った純資産総額が急増しました。新規設定の投信ばかりに目が向きがちですが、既存の投信を再点検してみるのもいいかもしれません」と篠田さんはアドバイスする。

米国経済回復期待の海外投信ベスト20

1位 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
運用会社名:フィデリティ投信
設定日:1998年4月1日
カテゴリー:海外債券
基準価格:5384円
7月末・純資産総額:9122億7400万円
2013年純設定合計額:4382億8000万円
3ヶ月騰落率:−1.86%
年初来騰落率:15.66%
1年騰落率:35.43%
販売手数料:3.00%
信託報酬:1.58%
信託財産留保額:―

2位 新光 US-REIT オープン
運用会社名:新光投信
設定日:2004年9月30日
カテゴリー:海外不動産
基準価格:4390円
7月末・純資産総額:9422億8300万円
2013年純設定合計額:2966億3300万円
3ヶ月騰落率:−5.02%
年初来騰落率:21.96%
1年騰落率:34.10%
販売手数料:3.00%
信託報酬:1.53%
信託財産留保額:0.10%

3位 ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
運用会社名:ピクテ投信投資顧問
設定日:2005年2月28日
カテゴリー:海外株式
基準価格:4970円
7月末・純資産総額:8767億8300万円
2013年純設定合計額:2704億6500万円
3ヶ月騰落率:−2.61%
年初来騰落率:23.98%
1年騰落率:33.43%
販売手数料:3.50%
信託報酬:1.10%
信託財産留保額:―

4位 日興・新経済成長国エクイティ・ファンド
運用会社名:三井住友アセットマネジメント
設定日:2013年3月26日
カテゴリー:海外株式
基準価格:8265円
7月末・純資産総額:2308億2500万円
2013年純設定合計額:2540億7300万円
3ヶ月騰落率:−11.80%
年初来騰落率:―
1年騰落率:―
販売手数料:3.50%
信託報酬:1.20%
信託財産留保額:―

5位 日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(トルコリラコース)
運用会社名:日興アセットマネジメント
設定日:2009年7月10日
カテゴリー:海外債券
基準価格:5384円
7月末・純資産総額:3344億5900万円
2013年純設定合計額:2426億3900万円
3ヶ月騰落率:−12.47%
年初来騰落率:1.81%
1年騰落率:19.74%
販売手数料:3.00%
信託報酬:1.60%
信託財産留保額:―

6位 ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)
運用会社名:大和投資信託
設定日:2003年5月20日
カテゴリー:海外債券