例年、相場環境が悪い時期は、リバウンド狙いのウイークリー投資

白川さんが相場が上値追いの可能性を残していることを示す一方、西村剛さんは横ばいあるいは下げ基調を予想。「株―1グランドチャンピオン」の西村さんが、横ばい相場で勝ち抜く術を伝授!


短期リバウンドか独自成長の小型株狙いで

前述の白川さんとは別の視点で相場動向を予測するのが、フェアトレード代表の西村剛さん。西村さんは今後の相場動向について、「今年は日経平均が5月の高値を抜く可能性は低い」と分析する。

「1990年からの統計では、夏以降、特に9月から11月までの間は、日経平均が月初より月末のほうが低くなる傾向が出ています。特に、9月と11月はその傾向が強い。12月には回復基調となる傾向はありますが、今年は12月末に株式投資の軽減税率の廃止を控えているため、相場がある程度上昇すると、どうしても税金対策の売りが出ます。そう考えると、基本的には株式相場の下げ基調は避けられないでしょう。ファンダメンタルズ的にも、日経平均で1万3500円近辺が妥当な水準。よくて横ばいか、ボックス圏での推移になるとみています」(西村さん)

下は、東証全銘柄を各月の前月末に買い、その月の月末に売った場合の月ごとの勝率表で1990年以降の統計をとったもの。確かに、1月から4月は勝率が50 %を上回る一方、8月から11月は40%を下回っている。9月、10 月は平均損益もかなりのマイナスだ。

「昨年末から5月の高値までは、?株を持っていないと損〞という相場でしたが、年末までは?株を長く持っていると損〞という相場になりそうです。よくて横ばいなのですから、長期保有せずに短期で売ることを心がけるべきでしょう」(西村さん)

日本国内では、法人税減税など消費税増税のマイナス分をカバーする政策に期待が集まっているが、すでに相場は金融緩和によってジャブジャブとなった資金が相場を押し上げる「金融相場」から、好業績銘柄が買われる「業績相場」に移行しており、日本の政策だけで株価が大幅に押し上げられる期待は薄いという。

「ボックス相場で勝つには、株価が急落している銘柄のリバウンドを拾うか、景気や相場動向とは関係性が薄い、確実に伸びるマーケットを持っている中小型の成長株を狙うかのどちらかがいいでしょう。年明け以降は勝率も高くなっていますし、軽減税率の廃止や消費税の増税などの悪影響もいったんは落ち着くはずです。短期リバウンド拾いか、中小型成長株投資以外では、年明けの相場反転を待つべきだと思います」(西村さん)

株−1チャンピオンのストラテジー

戦略1 リバウンド狙いの短期投資

「5日移動平均線を10%以上下回っている銘柄」を拾い、5日で手じまう方法が有効。さらに、75日移動平均線を上回っているなら勝率アップ。リスクを抑えるなら東証1部銘柄で。

戦略2 小型株をピンポイント狙い

経済の状況とは関係なく、独自に成長できるマーケットを持っている中小型株を狙う。急成長を遂げている中小型株は、相場の上下に関係なく、成長性だけで買われる傾向があるため。

「株−1GPチャンピオン」、西村さんの厳選10銘柄

ライフネット生命保険(東マ・7157)
721円(100株)
PER:―
PBR:1.89倍
ネット専業の生命保険会社。今期から償却負担が急増する。ただ、契約件数が18万件を突破するなど順調で、今後数年は売り上げの急拡大が続く公算。

アニコム ホールディングス(東マ・8715)
1027円(100株)
PER:27.8倍
PBR:2.26倍
ペットショップを代理店としたペット保険を展開。損害率改善が課題だが、契約件数は順調に拡大。潜在成長力を考えると現在の押し目はチャンスか。

KADOKAWA(東1・9477)