「軽いうつ状態だった」 震災後の松本人志を救った一言

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東日本大震災の後、軽いうつ状態になっていたと、松本人志は『news zero』(日本テレビ/10月9日放送)のインタビューで明かした。


当時、震災によってテレビではバラエティ番組は中止を余儀なくされて、報道番組ばかりになっていた。数日後から放送されたバラエティ番組もその多くは総集編。そんな中でいち早く番組を再開したのが『ダウンタウンDX』だった。それが2011年3月24日の『ダウンタウン超DX 沖縄生放送スペシャル』だ。

松本は楽屋に入っても、まったくやる気が起きなかったという。いったい自分に何ができるのか、と。
これまでもコンディションの悪い時はあった。しかし「あの時だけはさすがに無理かなと思って。何でこんな仕事を選んでしまったのか、また何でこんな時にダウンタウンは生放送をやる立場になったのかってすごい思った」と述懐する。

だが、生放送だ。しかも自分はメインの司会である。出ていくしか選択肢はない。
「はっきり覚えてないんですけど、何か一言言ったんですよ。そしたらお客さんがドッと笑ったんですよね。あん時に『あ、俺いけるわ』って思ったんですよ。『俺、結構、何かやれるかも』って思って。そこからですね、まだまだ笑いをやっていく意味はあるのかな、とは思いましたね」。

松本はその日、いつものやる気のなさそうな佇まいで登場し「こういう時だから楽しい番組にしたいと思うんですけどー」と前振りした上で、「なにぶん山崎邦正がいるので......」と後輩をイジる。すると即座に浜田は「マジッすかぁ......」と返す。

そんな何気ないやりとりに、笑いに飢えていた客席はドッと湧いた。
その時、視聴者には笑いが必要だった。しかし、それ以上に松本人志のようなお笑い芸人にも観客の笑い声が必要だったのだ。

文=てれびのスキマ(http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)