中国人向け「国外旅行ガイドブック」発行―「鼻はほじらない」「救命胴衣は持って帰らない」

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この度、中国国家観光局から「公衆の場では鼻はほじらない」、「飛行機の救命道具は持ち帰らない」など中国人が国外旅行をする際のマナーガイドが発行。

近年、急増する国外への中国人旅行者の「非文明的」行動が、国の評判を落とす結果となっているとし、「してよいこと&してはいけないこと」がイラスト共に64ページに渡って細かに記載されているガイドブックとなっています。

『Guidebook to Civilised Tourism』(文明的な観光)と称されたガイドブックには、「公衆の場で鼻をほじらない/鼻毛は切らない」、「歯に挟まったものをとる時は、指を使わない」、「公衆トイレを長時間占拠しない」、「便座に足跡を残さない」、「指を鳴らして呼ぶのは犬だけ。人を呼ばない」などのエチケットマナーに始まり、「いざ危険な状況が起きた時に、他の人が使えなくなるので、飛行機の救命胴衣は持ち帰らない」など安全に関する公衆マナーも記載されています。

今年5月には汪洋副首相が、国外の中国人旅行者のイメージが悪化しているのを受け、旅行者の行動が「中国人のイメージを損なった」と述べていました。

香港を旅行中のある中国人女性は、「旅行前に書かれているすべてのルールに目を通すことなんか無理」と新ガイドに不賛成の様子。しかし、ツアーガイドを務める中国人男性は、「国外でむちゃをすると、中国人のイメージが傷つく」とし改善されるべき時が来たとコメントしています。

参考:Revealed: How Chinese tourists should behave abroad
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/revealed-how-chinese-tourists-should-behave-abroad-8853674.html