近ごろ、抜け毛が気になっていませんか?

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ようやく秋めいてきたが、夏の疲れもどっと出るころ。実は初夏から秋にかけては、一年のうちで、最も抜け毛が増えるシーズンでもある。

とくに9月はその傾向が著しく、イギリスの学会誌 『ブリティッシュ・ジャーナル・ダーマトロジー』にも、9月に抜け毛がもっとも増えるという観察結果が発表されているほど。

なぜ、今の時期に抜け毛が増えるのか? レディース頭髪外来もあるAACクリニック銀座の浜中聡子院長に話を聞いた。

「7〜8月の暑さによる寝不足、夏バテなど体の疲れからくる血流不全といった要因が、1〜2カ月遅れで抜け毛に発展しているといわれます。また、夏のあいだに無意識に浴びがちな紫外線による髪への負担も大きく関係しています」

髪の毛はその性質上、紫外線を吸収しやすいうえ、近年は紫外線量も増えている。
「紫外線を吸収すると髪の内部のたんぱく質バランスが崩れてしまい、水分保有率が下がってしまいます」
髪の水分や栄養分が減れば、切れ毛やパさつき、ゴワつきといったダメージヘアの原因になってしまう。また、紫外線によって頭皮に活性酸素が発生すれば、頭皮の細胞が老化し、発毛や育毛にも問題が生じやすい。

もちろん、髪の毛には毛周期と呼ばれるヘアサイクルがあり、今の時期に限らず、一年中ある程度の本数は抜けている。ただ、秋や春はとくに髪の毛が生え変わりやすく、抜け毛を実感する人が多いようだ。

必要以上に抜け毛を増やさないためには、どうすればよいのか? 
「よく、洗わなければ抜け毛を減らせる、と思っている人がいますが、3日間洗わなければ3日後に3倍の髪の毛が抜けるだけ。洗髪不足は細菌の増加を招き、不潔になるため問題です」
むしろ頭皮を清潔に保つことが、抜け毛対策になるという。

逆に1日に何回も髪を洗う人がいるが、基本的に洗髪は1日1回が目安。もちろん個人差や季節によっても適当な頻度は変わるので髪の様子をみて判断してほしいとのこと。また、髪を洗う時は髪より頭皮を洗うことを意識し、洗った後は細菌の繁殖を防ぐためにドライヤーで乾かすのがよいそうだ。

最近は若くして薄毛を気にする人も多く、同院でも新規来院患者の約35%が20〜30代。5年前と比べて来院患者数も約2.2倍に増えているという。
「髪の密度は20歳、太さは35歳がピーク。その後は密度も太さも衰えていき、30代後半ごろからは髪のうねりも目立ちはじめ、そして40歳前後で急に髪の衰えを感じる方が増えています」

抜け毛は放置していれば症状が悪化する可能性も高いそうで、
「早いうちであれば治療によって改善の見込みがありますが、進行し始めてから年数が経ちすぎていると、期待するほどの改善が難しいケースもみられます」
病院での診察は、自分の髪の状態について客観的な評価を得ることができ、医師による頭皮ケアや生活習慣のアドバイスがもらえるのもメリットといえるだろう。

浜中先生によれば、髪の毛は死んだ細胞であり、髪だけでなく体の健康そのものに深く関わっているもの。
「抜け毛の原因を知り、秋前だけに限らず頭皮のケアと髪の成分を作る体の中からのケアの両方をしていくことが必要です」
具体的には、髪の毛を主に構成しているタンパク質を食事でしっかり摂ったり、たっぷり眠るなど。ちなみに髪が成長するのは、ホルモン分泌や代謝が活発化する午後10:00〜午前2:00ごろといわれている。

抜け毛をきっかけに薄毛に悩まないよう、できることからはじめたいもの。10月9日(水)には浜中先生がホルモンをテーマに薄毛などについて話すセミナーもあるそうなので、興味のある人はチェックしてみては。

■更年期・肌荒れ・薄毛の悩みをアンチエイジング専門医が解決!浜中聡子の「美と健康のためのホルモン」
日時:10月9日(水) 15:30〜17:00
場所:日本橋高島屋 友の会スタジオ
受講料:3,360円(一般の方)/2,940円(高島屋友の会会員の方)
お問合せ先:03-3246-2175(日本橋高島屋セミナー事務局)
(古屋江美子)