みなぎる愛! キュアハートと谷原章介。右側が谷原の演じるマシュー。
「映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」(東映)10月26日(土)〜全国公開予定

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「我が名はマシュー。オモイデの国の王なり。
そう、そこはおまえたちに忘れられ捨てられた者たちの暮らす場所。
マナ、おまえを迎えに来た。
覚えていないというのか。
ならば、おまえたちも思い出の中で暮らすがいい。時が止まり、静寂だけが支配する暗黒の世界で」

「ハイ、完璧です!」
10月26日(土)から全国公開予定の「映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」の公開アフレコが、9月10日、都内新宿区のスタジオで行なわれた。

セリフを当てているのは俳優の谷原章介。「プリキュア」初挑戦。映画オリジナルのキャラクター、マシュー役で登場する。
「これまでに出演したアニメは叫ぶセリフが多かったけれど、今回は微妙な表現が大事な役で、伊藤(尚住)監督の指示を頼りに演じきった」「〈忘れられない〉というセリフが多くてたくさんNGを出した、ラ行が苦手で……」などつぎつぎとアフレコの苦労話。

今回の映画は、テレビ放映中の「ドキドキ!プリキュア」たちが主人公。マナ(変身するとキュアハート)が、おばあちゃんとママが二代で着たというウエディングドレスを見てキュンキュンしているところに、謎の男・マシューが現れ、マナたちプリキュアを過去の世界に閉じ込めてしまう! どうやったら元の世界に戻れるの? 過去と現在を結び、そして未来にもつながるストーリー。
マナたちを過去に閉じ込めるマシューは、プリキュアたちのいわゆる「敵役」だ。

「悪い役じゃないですか。娘に言えずにいるんですよ」
谷原の娘は、プリキュアの大ファンの大ファンだそうだ。「ハートキャッチプリキュア!」からはまって、毎回欠かさず親子で映画館に行き、ミラクルライトを振って応援してきたのだという。
「どんなふうに報告しましょうかねえ……大人のかたに観ていただければ、いろんな複雑な事情があって、(マシューも)しょうがないんだってことをわかっていただけると思うんですけれども、たぶんそこまでの読解力というものがうちの娘まだないので」
と、かたわらの「マシュー」に向かって問いかけるような表情。

取材陣からオリンピックの話題を振られると
「7年後、48歳です。もうちょっと落ち着いてるんじゃないかな。……できたらもう1回「プリキュア」やりたいですね。やっぱり女性しかいないじゃないですか、男性の「プリキュア」って出てこないのかなあ。まあ「プリ(ティ)」じゃないですけどね。……プリキュアやりたいなあ」

胸のキュンキュンが止まらなくなった様子。これまで、男のプリキュアがいなかったわけではない。
「ドキドキ!プリキュア」ではロマンスグレーの執事プリキュア、キュアセバスチャンが登場してたし、「ハートキャッチプリキュア!」では、きっとあの伝説のキュアファイヤーも見ているだろう。
谷原章介は「絶対に諦めない」(かもしれない)。

さらに、今回の映画が「プリキュア」初の第26回東京国際映画祭の特別招待作品となったことについては(イベント情報)
「カーペット歩きたいと思います!」と宣言しながら「(マシューを指して)この扮装して出るんですかね」と軽くボケてみせ、キグルミのキュアハートのほうを振り向き

「キュアハートさんとも(じっと目を見つめ)いっしょにカーペット歩きたいなあと思ってます」

とにっこり。……ああ「マイスイートハート」って言うかと思った。
コスプレするんだったら、ジョー岡田がすごくお似合いなんじゃないでしょうか(幸福の王子でも可)。
(アライユキコ)