レアルのC・ロナウド「エジル退団は最悪のニュース。憤りを感じている」

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 2日に終了したヨーロッパの夏の移籍市場、リーガ・エスパニョーラで最もインパクトを残したチームといえば、国内屈指の若手選手であるスペイン代表MFイスコを獲得し、国際的スターへの道を駆け上っているウェールズ代表MFギャレス・ベイルの迎え入れにも成功したレアル・マドリードだろう。だが、同クラブはそれだけではなく、移籍市場最終日にはドイツ代表MFメスト・エジルをアーセナルに放出し、最後の最後まで大きな話題を提供し続けた。

 とはいえ、入団以来3シーズンに渡り攻撃の柱としてレアル・マドリードを牽引し続けてきたエジルの退団はチームメイトにとって青天の霹靂だったようで、自身にキャリア最多のアシストを送ってくれていた選手を失ったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、クラブの決定に対する不満をあからさまに示した。

エジルの退団は最悪のニュースだ。憤りを感じているよ。彼は違いを生み出せる選手であり、僕にとっては自分のゴールに向けた動きを最も良く理解してくれているチームメイトだった」

 また、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスも、お気に入りのチームメイトとの突然の別れに悲しみを表した。

「僕にとってエジルは、チームメイトであり友人だ。彼とはとにかくフィーリングが合っただけに、退団は本当に残念だ。彼は他のいかなる選手とも異なる唯一無二の選手だ。もし自分にレアル・マドリードにおける決定権があるなら、彼は最後の最後まで移籍させない選手の1人だ。しかし、彼には自身が望む道を選ぶ権利があり、今回はクラブと話し合ったうえで決断を下した。それゆえ、僕としては彼の幸運を祈るばかりだ」

 一方、エジルとのコンビが噛み合えばリーグ屈指の中盤も形成可能と見られていたスペイン代表MFイスコも、移籍は予想だにしていなかったことを明かした。

「正直言って、エジルの件には驚かされた。先週、『残留する』とコメントしたばかりだったからね。彼は素晴らしいテクニックを持ち、試合の流れを変えられる選手だ」

 だが、多くの選手が驚きを示す中、ドイツ代表でもチームメイトのMFサミ・ケディラは、既にエジル本人から内々に話を伝えられていたことを告白した。

エジルの移籍は、僕にとっては何の驚きでもない。というのも、数日前に本人から意向を聞いていたからだ。もちろん、仲の良い彼がいなくなるのは、僕にとっては残念なことだ。また、レアル・マドリードにとっては損失とも言えるだろう。しかし、これは彼が自分の意思に基づき決定したことなので、尊重するべきだろう」