新しいNexus7は買いなのか。旧モデルと徹底比較してみた
8月28日に新しいNexus7(2013年)のWiFiモデルが発売されました。従来のNexus7よりもさまざまな機能が強化され、軽くなり、高くなった2013年モデルは買いなのか、そうでないのか。届いたので、ちょっと旧モデルと比較しながら見ていくことにしましょう。
なお、今回購入したのは16GB Wi-Fiモデルです。比較対象の2012年モデルも16GB Wi-Fiモデルとなります。
●まずは外見から
最初にサイズや重さなどの数値データを見ていくことにしましょう。
Nexus7(2012) 幅120mm × 高さ198.5mm × 厚さ10.45 mm 重さ340g
Nexus7(2013) 幅114mm × 高さ200mm × 厚さ8.65 mm 重さ290g
旧モデルに比べると、幅が6mm狭くなり、高さが1.5mm高くなり、厚さが2mm弱薄くなっています。ちょっと幅が狭く薄く軽くなったことで、がっちり片手でホールドしやすくなりました。数値上ではたった50gの差ですが、割合でいうと約15%の軽量化です。これは、はっきり軽いとわかりますね。
そして、とても薄くなっています。こちらも約15%のスリム化ですね。旧モデルにあった金属の枠も新モデルではなくなっています。
ちなみにボリュームスイッチはほぼ旧モデルと同じ位置で、電源が少し高い位置に移動して、間が開いています。これはPerfect Viewerのようなボリュームスイッチでページめくりができるアプリ愛用者にはありがたい変更ですね。
軽く薄くなったとはいえ、片手で持ってそのまま操作にはやっぱり大きいので、片手でホールドしつつもう片方の手で操作するというスタイルになります。そこはやっぱり片手で操れるスマートフォンとは違う、タブレットですね。
背面はポツポツと穴の開いていたデザインの旧モデルに比べ、新モデルはラバーのような素材が使われていて、マットな手触りでなめらかな仕様になっています。おかげで友人達の間では「すべすべまんじゅうがに」とか呼んでいたりもするぐらいです。持ちやすくなっているとはいえ、やや滑るので、ケースは必須かもしれません。
あと外見で大きく変わったのは、カメラでしょう。フロントカメラは旧モデルの上部中央の位置から上部右端に移り、背面カメラが搭載されました。旧モデルは背面カメラがなかったので、QRコードを読み込んだりするときにちょっと不便だったのですね。背面カメラは500万画素になっています。
●中身はどうなの?
一番大きく変わったのは、画面の解像度でしょう。旧モデルが800×1280だったのに対して、新モデルは1200×1920となっています。フルHDにも対応している解像度ですね。Kindleで購入した本を読み比べてみたのですが、やっぱり文字は新モデルの方が読みやすいです。
CPUやメモリなどは全体的に強化されています。CPUは旧モデルの1.8倍の性能に、GPUは4倍の性能になっています。メモリは2倍ですね。
スピーカーもモノラルからステレオになっています。旧モデルではあまり動画などを再生しなかったのですが、フルHDにも対応しているし、動画再生機としてもかなり優秀かもしれません。Youtubeでいくつか動画を再生してみましたが、なめらかに再生できました。
最初から搭載されているカメラアプリで撮影をすることができます。このアプリがなかなか面白く、タイマーを使ったり、露出を補正したり、ホワイトバランスを調整したりと、普通のデジカメのように色々設定を変更することができるようになっています。
個人的に一番気に入ったのは、ワイヤレス給電であるQiに対応したことです。試しにPanasonicの無接点充電パッドの上に置いてみましたが、あっさり充電が開始されました。クレードルもそうなのですが、いちいちケーブルを接続することに比べて格段に充電の手間が省けるので、とても便利に感じました。データは基本的に無線LANでやりとりをし、特にパソコンと毎日接続しなくてもいいという人は充電パッドを用意するといいでしょう。
ちなみに今回、旧モデルで登録しているGoogleアカウントを新モデルにも登録したところ、自動的に購入済アプリのダウンロードが始まり、あっという間に復元することができました。
●結局買いなの?
全体的にパワーアップしていて、動作もさくさく。しかも軽くて持ちやすいと、かなり満足度は高い新モデル。購入に対する一番のネックは価格でしょうか。
旧モデルは16GB Wi-Fiモデルが19800円だったのに対し、新モデルは27800円です。約8000円近い差がありますので、その分の価値を見いだせるかが大きいでしょう。
やりたいことがはっきり決まっていて、それが旧モデルで実現できるという人は旧モデルでもいいと思います。例えば僕の場合は一番多い用途が自分でいわゆる自炊をした本や資料を読むことなのですが、旧モデルでも特に不満はありません。いや、本当に旧モデルはよくできていた端末なのですよ。
そうでない人や、初めてAndroidタブレットを買おうとしている人は新モデルを買った方がいいでしょう。というのも、やっぱり背面カメラとか、今後他のタブレットを全て使いこなそうとすると必要になる機能が全て詰まっているからです。ちょっと写真加工アプリを試してみようと思っても、画質の悪いフロントカメラしかない旧モデルだといちいち他のところからデータを持ってこなければならなかったりします。でも、新モデルだとそういう心配はいらないのですね。
Nexus7はGoogleのフラッグシップモデルのひとつということで、OSのアップデートもしっかりと行われるだろうという安心感もあります。そういった安心感や将来性を必要とし、全てのアプリを試してみたいという人には、やっぱり新モデルがオススメなのですね。
あとはあれです。高精細な画面が大好き! という人はもう問答無用で新モデルがオススメです。ちょっと迷っている人は是非店頭などで見比べてみてください。
(杉村 啓)
なお、今回購入したのは16GB Wi-Fiモデルです。比較対象の2012年モデルも16GB Wi-Fiモデルとなります。
最初にサイズや重さなどの数値データを見ていくことにしましょう。
Nexus7(2012) 幅120mm × 高さ198.5mm × 厚さ10.45 mm 重さ340g
Nexus7(2013) 幅114mm × 高さ200mm × 厚さ8.65 mm 重さ290g
旧モデルに比べると、幅が6mm狭くなり、高さが1.5mm高くなり、厚さが2mm弱薄くなっています。ちょっと幅が狭く薄く軽くなったことで、がっちり片手でホールドしやすくなりました。数値上ではたった50gの差ですが、割合でいうと約15%の軽量化です。これは、はっきり軽いとわかりますね。
そして、とても薄くなっています。こちらも約15%のスリム化ですね。旧モデルにあった金属の枠も新モデルではなくなっています。
ちなみにボリュームスイッチはほぼ旧モデルと同じ位置で、電源が少し高い位置に移動して、間が開いています。これはPerfect Viewerのようなボリュームスイッチでページめくりができるアプリ愛用者にはありがたい変更ですね。
軽く薄くなったとはいえ、片手で持ってそのまま操作にはやっぱり大きいので、片手でホールドしつつもう片方の手で操作するというスタイルになります。そこはやっぱり片手で操れるスマートフォンとは違う、タブレットですね。
背面はポツポツと穴の開いていたデザインの旧モデルに比べ、新モデルはラバーのような素材が使われていて、マットな手触りでなめらかな仕様になっています。おかげで友人達の間では「すべすべまんじゅうがに」とか呼んでいたりもするぐらいです。持ちやすくなっているとはいえ、やや滑るので、ケースは必須かもしれません。
あと外見で大きく変わったのは、カメラでしょう。フロントカメラは旧モデルの上部中央の位置から上部右端に移り、背面カメラが搭載されました。旧モデルは背面カメラがなかったので、QRコードを読み込んだりするときにちょっと不便だったのですね。背面カメラは500万画素になっています。
●中身はどうなの?
一番大きく変わったのは、画面の解像度でしょう。旧モデルが800×1280だったのに対して、新モデルは1200×1920となっています。フルHDにも対応している解像度ですね。Kindleで購入した本を読み比べてみたのですが、やっぱり文字は新モデルの方が読みやすいです。
CPUやメモリなどは全体的に強化されています。CPUは旧モデルの1.8倍の性能に、GPUは4倍の性能になっています。メモリは2倍ですね。
スピーカーもモノラルからステレオになっています。旧モデルではあまり動画などを再生しなかったのですが、フルHDにも対応しているし、動画再生機としてもかなり優秀かもしれません。Youtubeでいくつか動画を再生してみましたが、なめらかに再生できました。
最初から搭載されているカメラアプリで撮影をすることができます。このアプリがなかなか面白く、タイマーを使ったり、露出を補正したり、ホワイトバランスを調整したりと、普通のデジカメのように色々設定を変更することができるようになっています。
個人的に一番気に入ったのは、ワイヤレス給電であるQiに対応したことです。試しにPanasonicの無接点充電パッドの上に置いてみましたが、あっさり充電が開始されました。クレードルもそうなのですが、いちいちケーブルを接続することに比べて格段に充電の手間が省けるので、とても便利に感じました。データは基本的に無線LANでやりとりをし、特にパソコンと毎日接続しなくてもいいという人は充電パッドを用意するといいでしょう。
ちなみに今回、旧モデルで登録しているGoogleアカウントを新モデルにも登録したところ、自動的に購入済アプリのダウンロードが始まり、あっという間に復元することができました。
●結局買いなの?
全体的にパワーアップしていて、動作もさくさく。しかも軽くて持ちやすいと、かなり満足度は高い新モデル。購入に対する一番のネックは価格でしょうか。
旧モデルは16GB Wi-Fiモデルが19800円だったのに対し、新モデルは27800円です。約8000円近い差がありますので、その分の価値を見いだせるかが大きいでしょう。
やりたいことがはっきり決まっていて、それが旧モデルで実現できるという人は旧モデルでもいいと思います。例えば僕の場合は一番多い用途が自分でいわゆる自炊をした本や資料を読むことなのですが、旧モデルでも特に不満はありません。いや、本当に旧モデルはよくできていた端末なのですよ。
そうでない人や、初めてAndroidタブレットを買おうとしている人は新モデルを買った方がいいでしょう。というのも、やっぱり背面カメラとか、今後他のタブレットを全て使いこなそうとすると必要になる機能が全て詰まっているからです。ちょっと写真加工アプリを試してみようと思っても、画質の悪いフロントカメラしかない旧モデルだといちいち他のところからデータを持ってこなければならなかったりします。でも、新モデルだとそういう心配はいらないのですね。
Nexus7はGoogleのフラッグシップモデルのひとつということで、OSのアップデートもしっかりと行われるだろうという安心感もあります。そういった安心感や将来性を必要とし、全てのアプリを試してみたいという人には、やっぱり新モデルがオススメなのですね。
あとはあれです。高精細な画面が大好き! という人はもう問答無用で新モデルがオススメです。ちょっと迷っている人は是非店頭などで見比べてみてください。
(杉村 啓)