世界の健康ニュース : お香が肺細胞炎症を引き起こす


屋内で焚くお香がヒトの肺細胞に炎症を引き起こす大気汚染物質を放出するこが、米ノースカロライナ大学(チャペルヒル)のKarin Yeatts氏らの研究でわかった。研究論文は、「Science of the Total Environment」8月1日号に掲載された。

Yeatts氏らは、アラブ首長国連邦(UAE)の家庭で広く使用されているウード(Oudh)とバックホーラ(Bahkoor)という2種類のお香から放出される粒子とガスを同定し、測定した。ヒトの肺細胞を実験室に置いてお香を焚いたところ、タバコの煙に曝露した場合と同様の炎症反応がみられた。

お香はいずれも沈香(ジンチョウゲ科の香木)から作られ、バックホーラには白檀(びゃくだん)の樹液など多くの添加物が含まれる。今回の研究では、お香が一酸化炭素、ホルムアルデヒド、酸化窒素など、有意な濃度の汚染物質を放出することが判明。Yeatts氏らは、お香を焚く際に窓やドアを開けるなどの方法で換気する必要があるとしている。

以前の研究では、お香と、目・鼻・喉・皮膚の刺激、呼吸器症状、頭痛、心血管疾患の悪化、肺細胞構造の変化など多数の健康障害が関連付けられている。世界保健機関(WHO)は、年間100万人超が、主に調理用コンロや囲炉裏などからの汚染物質への曝露による呼吸器疾患で死亡すると推定している。お香を焚くと同様の汚染物質が放出される。

(HealthDay News 8月6日)

http://consumer.healthday.com/respitory-and-allergy-information-2/misc-respiratory-problem-news-580/briefs-emb-8-2-incense-lungs-aug-ste-unc-release-batch-864-678954.html
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