JASDAQ ―TOP20上場投信[大証・1551]

パンフレットには、「大阪証券取引所が流動性や上場時価総額等、多面的な尺度で選定したジャスダック市場を代表する20銘柄で構成」と書かれているが、ガンホー株が急騰した結果、今では同社株が組み入れ比率の7割を超えている。そのため値動きはほぼガンホー株と同様。まさに「ガンホーファンド」ともいえるETFだ。これを使えば、ガンホー株に関連する裏ワザが可能(下のコラム参照)。分配金支払基準日は毎年7月8日(年1回)。

株価:7220円 売買単位:10口 信託報酬:0.798% 過去3カ月騰落率:83.2% 過去6カ月騰落率:425.5%

MAXIS S&P東海上場投信[名証・1553]

名古屋証券取引所に上場するETF。上場株式のうち、東海地方(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)に本社を置く企業で構成されている。組み入れ銘柄は50社にわたり、4月末現在では、トヨタ自動車(11.03%)、JR東海(10.69%)、デンソー(10.10%)など。対象株価指数となる「S&P日本地域別指数−東海−」の値動きに連動するように設計されている。分配金支払基準日は、毎年1月16日と7月16日の年2回。

株価:1770円 売買単位:10口 信託報酬:0.525% 過去3カ月騰落率:6.8% 過去6カ月騰落率:39.6%

上場インデックスファンド日経225(ミニ)[東証・1578]

日経平均株価との連動を目指すETF。日本株に投資する上場ETFでは初の金銭設定・金銭償還型のETFで、日経225に連動する従来のETFに比べて、最低投資金額が少額に設定されている。分配金支払基準日は、毎年1月8日と7月8日。現在では、1200円程度から投資することができるため、分散投資や積立投資に適している。少額投資でアベノミクスの恩恵を受けられる、数少ないETFのひとつ。株初心者にもオススメ。

株価:1100円 売買単位:1口 信託報酬:0.236% 過去3カ月騰落率:ー 過去6カ月騰落率:ー

純金上場信託(現物国内保管型) [東証・1540]

貴金属現物(金地金)に裏づけされているETFで、初の国内組成による内国商品現物型ETF。指標価格は日本の投資家になじみのある「グラム・円」単位。つまり、1株当たりのグラム数は約1グラムとなる。おもしろいのは、現物との交換が可能なところ。現物交換の最低株数は1キログラム相当。「来年4月に消費税がアップすれば、その分の差額をゲットすることができる」と藤本さん。今や純金積立もETFでできるというわけだ。

株価:4565円 売買単位:1口 信託報酬:0.42% 過去3カ月騰落率:-9.7% 過去6カ月騰落率:-3.6%

※株価は6月10日現在。

裏ワザ❶ガンホー株が10万円未満で買える

一時は年初から約20倍も上昇したパソコンオンラインゲームの大手、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(JQ・3765)。しかし、すでに株価は軽く100万円をオーバーと、サラリーマン投資家にはなかなか手が出ないシロモノだ。

しかし、ETFを利用すれば、ガンホー株とほぼ同様のパフォーマンスを10万円未満で手に入れることができるという。

「『JASDAQ−TOP20上場投信』(以下、ジャスダックトップ20)というETFの構成比率を見てみると、現在では7割以上がガンホー株となっています。つまり、このETFはほぼガンホーと同様の値動きを示すことになるわけです」(藤本さん)

ちなみに、6月10日現在の株価は7220円。最低投資単位は10口なので、8万円以下で投資することができる。

さらに、ガンホー株は株価下落で儲ける信用の売り(カラ売り)はできないが、ジャスダックトップ20なら、カラ売りが可能だ。