内容量は両方ともに200ml。カロリーはクールライムが84kcal、ベリーベリーハイビスカスが96kcalとなっている。

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レッドブルの日本上陸以降から、さまざまなエナジードリンクが登場し、コンビニのドリンクコーナーの一角を占めているように思われます。そんな中、スターバックスコーヒーからもエナジードリンクが発売されました。「スターバックスリフレッシャーズ クールライム」と「スターバックスリフレッシャーズ ベリーベリーハイビスカス」です。6月25日からセブンイレブンで先行販売ということで、早速試してみました。

と、その前にここでちょっとした基礎知識を。エナジードリンクが効く! と思えるのは、カフェインと糖質(炭水化物)が主な要因です。飲んですぐに効いた気持ちになるのは血糖値が上がるからですね。その後に、カフェインの興奮作用がきてさらにいい気分になり、眠気が飛ぶという仕組みです。なのでエナジードリンクにはほとんど「カフェイン」と「糖質」が入っています。あくまでエネルギーを糖質で補給するのがメインなので、病中病後の消耗期など栄養が必要な場合は栄養ドリンクを飲む方がいいです。

スターバックスリフレッシャーズにもカフェインと糖質は入っています。カフェインはグリーンコーヒー(生豆)エキス由来の「コーヒー生豆抽出物」として入っています。これがコーヒーにこだわるスターバックスならではの部分なのですね。あと変わっているのは高麗人参抽出物が入っていることでしょうか。滋養強壮や疲労回復に効くことの他に、ストレスを和らげる効果もあると言われています。

それぞれのフレーバーに使われているライムやハイビスカスはクエン酸を豊富に含んでいます。クエン酸は疲労回復に効くので、ここでもさらに効能を見込んでいるのでしょう。どうやら疲労回復に特化したエナジードリンクと言うことができそうです。栄養ドリンクに比べると栄養素が少なく、効果はそこまで高くはないと思われますから、軽く疲労を回復し、リフレッシュ効果が得られるということなのでしょう。

さて、肝心の味です。クールライムはライムの味とミントの香りを感じます。ぶどう果汁も入っているということですが、ぶどう感はそれほどありません。それよりも、高麗人参の味と香りを感じます。ちょっと独特な味わいですね。さわやかではあるのですが、薬っぽいと感じる人も多いと思うので、そういう味が苦手な人は避けた方がいいかもしれません。

ベリーベリーハイビスカスはぶどう感を強く感じます。ハイビスカスの香りとぶどうの甘みのジュースという感じでしょうか。高麗人参感がほとんど無いので、薬っぽさが苦手な人にはこちらの方がオススメです。

両方ともに炭酸を含んではいるものの、いかにもエナジードリンクといった刺激がほとんどありません。その分目が覚める即効性はないかもしれませんが、ちょっとした合間にリフレッシュ感覚で飲むには良さそうです。エナジードリンクは飲みたいけれども、刺激が強すぎて苦手という人はスターバックスリフレッシャーズを飲むといいでしょう。

エナジードリンクの流行とともに、その問題も大きく言われるようになってきました。エナジードリンクは医薬品や医薬部外品ではないため、一日の摂取量が決められていません。そのため、飲み過ぎてカフェインの過剰摂取となり病院へ運ばれる事例が増えています。

さらに、エナジードリンクとアルコールを同時に摂取する(エナジードリンクとアルコールでカクテルを作る)もあまりオススメしません。カフェインには中枢神経を刺激する、アルコールには中枢神経を麻痺させるまったく逆の効用があります。そのため、両方の効果が打ち消されて、酔っているはずなのにそれと気づかない場合があります。さらにはカフェインの方を多く摂取すると、中枢神経は一度麻痺させられてから刺激を受けるということで、普段よりも刺激の上がり幅が大きくなり、強い刺激となってしまいます。

何でも適量が大事ですので、エナジードリンクも飲み過ぎないよう上手に活用していきましょう。
(杉村 啓)