「劇場版トリコ 美食神の超食宝(スペシャルメニュー)」(座古明史監督/7月27日公開)
完成を記念し、東京・銀座の東映本社でマグロ解体ショーが行われた。
本マグロを囲む、左から座古明史監督、櫻井孝宏、真矢みき、置鮎龍太郎、松田賢二。

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「この世のすべての食材に感謝をこめて……いただきます!!」

「週刊少年ジャンプ」の人気グルメバトル漫画『トリコ』。連載5周年、今月発売された25巻までを含めたコミックス累計部数が1700万部を超えた勢いそのままに、初の単独上映作品「劇場版トリコ 美食神の超食宝(スペシャルメニュー)」が7月27日(土)から全国公開される。
昨日15日には丸の内TOEIで完成披露試写会が開催され、トリコ役の声優・置鮎龍太郎の冒頭の台詞に続き、「美食四天王」の面々も決め台詞で挨拶した。

「僕は“毒人間”……ポイズン・ドレッシング!」(ココ役・櫻井孝宏)
会場の女性ファンが歓声をあげる。

「調子にのってんじゃねぇぞっ!!」(ゼブラ役・松田賢二)
こちらはなぜか子どもに大ウケ。

そしてもう一人、今作でゲスト声優を務めた真矢みき(49)が挨拶を始める。真矢が演じたのは、元美食會特別料理顧問・ギリム(北大路欣也)のかつての相棒で、IGO旧第1ビオトープの女所長・あやめ役だ。
「素敵な声優さんに囲まれて恐縮です。四天王に囲まれるのが夢だったので、本当に嬉しく思っています……ひとり足りませんけど、あの“虹色”みたいな人」

この日不在だった、サニー(岩田光央)を“虹色”呼ばわり(合ってるけど)。なぜか置鮎が「すみません!」と謝る。
通常、劇場版だけに登場するゲスト声優は、重要な役どころであっても舞台挨拶では控えめにする場合が多い。だが、この日はもう、真矢みきの独壇場。さすがはあきらめない女。
「私、皆さんに興味津々だったんです!」と、置鮎・櫻井・松田の三人に次々と質問を投げかける。特に標的となったのがココ役の櫻井孝宏だ。

真矢
「櫻井さんはモテるでしょ? どうなんですか?」
「ちなみに、どんなのがタイプ? やっぱり社内(ブース)恋愛?」
「同業者がいいの? それとも普通のほう?」
と櫻井の恋愛事情について責め立てる。どうやら、櫻井の「声」を気に入ってしまったらしい。

真矢「私、今回の登場シーンの……(櫻井さんって)グリーンの方ですよね? 本当にココの第一声が、女が好きそうな……」
と、今度はココを“グリーン”呼ばわり! いや、緑のターバン巻いてますけどね。
そしてこの「女が好きそう」発言に置鮎が反応する。
「ちょ、ちょっと真矢さん! “女好きっぽい声”ってこと? “女性が好みそうな声”ってこと?」
「ア、ごめんなさぁい。言葉を間違っちゃった(笑)。“女性がグッとくる声”で素敵だなぁって」と訂正する真矢みき。
そしてこの一連のやり取りを端で見ていたゼブラ役の松田賢二は、「いいなぁ……モテたい!」と、舞台挨拶中に三度つぶやいた。さらに、
「僕は寝起きが一番いい声なんで、寝起きの声が……あ、駄目だ。これ下ネタだ(笑)」
一体、何を語るつもりだった!?


映画は美食屋四天王のトリコが、美食神アカシアのフルコースの裏に隠されたスペシャルメニューの正体を求めて冒険に出るオリジナルストーリー。原作でも未だ謎に包まれた「アカシアの食材」が、本作で初めて明らかになる。この「食材」にからみ、声優陣の「これまでに食べた特殊食材」の話題になると、櫻井が興味深いエピソードを披露する。

櫻井「僕、サソリを食べたことがあるんです。それで毒を身体に取り入れて……」
置鮎「そうしたら……?」
櫻井「僕は“毒人間”。ポイズンミサイル!!」

櫻井と置鮎が見せる絶妙なコンビネーションに対抗するように、真矢も自身の好きな食材を語る。
真矢「私、トウモロコシが大好きなんです。『トリコ』にも出てきますよね、20階建てくらいの大っきなトウモロコシ(BBコーン)。私、ホントにあれが存在しないかなぁと思って。私あまりに好きすぎて、身体からトウモロコシが生える夢を見たことがあるくらいなんです」

すると、これまで質問されっぱなしだった櫻井が反応する。
櫻井「トウモロコシ人間ってこと?」
置鮎「彼が“毒人間”なら……?」
真矢「私は“トウモロコシ人間”!」

真矢みきも交えたチームワークはすでに完璧。舞台挨拶の前には、東映本社屋上でヒット祈願の「マグロ解体ショー」も行われ、全長140cm、50kgにもおよぶ本マグロに真矢みきが一太刀! そしてレギュラー声優陣とともにマグロにかぶりつく仲の良さも見せた。
「劇場を出る頃には、『今日は美味しいもの食べて帰ろうね』っていう話になると思います」と真矢みきが太鼓判を押す「劇場版トリコ 美食神の超食宝(スペシャルメニュー)」は、7月27日から全国ロードショー。
トリコ、ご期待ください。

(オグマナオト)