イタリア人記者が日本代表を分析「課題は経験と選手層」

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 19日に行われたコンフェデレーションズカップのグループリーグ第2節で、日本代表はイタリア代表と対戦した。一時は2点のリードを奪った日本だったが、3−4で逆転負けを喫し、同大会からの敗退を余儀なくされている。

 現地でこの一戦を見つめたイタリア人記者のルチアーノ・マルティーニ氏は、日本戦を振り返り、両チームの間に「経験の差があった」とコメント。「マンチェスター・ユナイテッドやインテルといったビッグクラブでプレーする日本人も出てきているが、代表チームとして国際舞台を勝ち上がった経験が乏しい」と続けた。

 さらに、両チームの明暗を分けたポイントとしてマルティーニ氏は「選手層の差」を挙げ、次のように語っている。

「日本戦で決勝点を挙げたセバスティアン・ジョヴィンコは途中出場してきた選手で、今大会素晴らしい活躍を見せているエマヌエレ・ジャッケリーニはもともとケガのステファン・エル・シャーラウィの代役として先発した選手だ。対する日本は交代出場したハーフナー・マイクや酒井宏樹が試合の流れを変えられなかった」

「レギュラー陣はイタリアとも対等に戦える力を示したが、様々な戦況に応じてピッチに投入されるバックアッパーは育っていないようだ。トップレベルの戦いでは、こういった小さなファクターが決定的な差となる」

 日本がイタリア戦で露呈した課題を、1年後に迫ったワールドカップ本大会までに修正していくには何が必要となるのか。ルチアーノ氏の日本代表分析は7月4日発売の『ワールドサッカーキング』に掲載される。