“公開生ツイッター”を行った志茂田景樹

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 映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』の大ヒット記念イベントが24日、新宿で開催され、ツイッターでの人生相談でも人気の作家・志茂田景樹が“公開生ツイッター”と題し、トークイベントを行った。

 同作は、ニューヨークの街角で50年以上にわたってストリート・スナップを撮り続けるビル・カニンガムを追ったドキュメンタリー作品。現在73歳の志茂田は劇中のビルのように青いジャケットを着て、自転車に乗って登場。ジャケットを脱ぐと「ビルが撮るであろうファストファッションで来ました」とカラフルな装いを説明した。

 名言の多い志茂田だが、映画でもビルの名言が多数登場する。志茂田は好きなセリフとして、「誰でもセンスはある。ただ勇気がないんだ」「大女優を撮らない大バカといわれようが、撮るかどうかはファッション次第だ」の二つをあげ、どちらも「一歩踏み出す自分の気持ちが大切なんだと思う」と志茂田流の解説を加えた。

 観客の質問から恋愛事情が話題になると、「最近は片思いが多いね。断られるのが怖いから告白できないって。でも恋愛は正直にピュアにやった方がいい。正直に自分を出すのが上手くいくんです」とアドバイスした。

 さらにビル・カニンガムに結びつけて、「映画には浮いた話が出てこなくて、これはこれですがすがしいけど、僕が思うにビルはモテたんじゃないかなと。片思いしていた人は結構いるんじゃないかな」とミステリー作家としての推理を披露。最後にビルのようなライフワークを聞かれた志茂田は、「95歳までは読み聞かせの活動を続けて、95歳からはのんびりしたいですね」と希望を語った。(取材・文:県田勢)

映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』は新宿バルト9ほか全国公開中