【5月第4週目の韓国は】ソン・ホヨン“自殺未遂”にリュ・シウォン“暴行容疑”……波乱万丈な一週間

写真拡大 (全3枚)

【24日・ソウル=KEJ椎名沙織】気温が30℃近くまで上がり、早くも初夏の訪れを感じさせた今週の韓国芸能界は波乱万丈なものとなった。なかでも歌手ソン・ホヨンの自殺未遂は、世の中に大きな衝撃を与えた。ソン・ホヨンは“アイドルググループ第一世代”と言われた当時の人気アイドルグループg.o.dのメンバーで、現在はソロ歌手や俳優としても活動していた。

彼が自殺未遂を起こす決定的な動機となったと見られるものは最近、ソン・ホヨンと1年ほど交際していた恋人の死だった。故人は21日午後、ソン・ホヨンの所有する乗用車の中から遺体で発見され、車内には練炭と故人が服用したものとされる睡眠剤の容器、遺書などがともに見つかった。遺書には故人が人生に悩んでいたということをほのめかすような文が書かれており、警察は事件性は低く自殺とみて捜査を進め、解剖の結果、死因はガス中毒であることがわかった。



この事件は翌朝のニュースに大きく取り上げられ、ソン・ホヨンの所属事務所は報道資料を通じて公式表明を発表。「故人はソン・ホヨンと1年ほど交際した一般女性で、最近ソン・ホヨンがアルバム制作で忙しかったことで些細な喧嘩があったが、今回の事件に繋がるほどのものではなかった。事件のことは警察からの通報を受けて初めて知った。ソン・ホヨン本人も強いショックを受けており、自ら公式的な立場を伝える余裕すらないことをご理解頂きたい」と伝えた。また出演中だったドラマ『一抹の純情』(KBS2)とラジオ『2時のデート』(MBC FM4U)の臨時MCを降板し、一切の活動を中止することも伝えられた。

ソン・ホヨンは22日、故人の遺体が安置されている病院で一日を送った後、葬儀に参列したが、その際には衰弱した様子の彼の様子がメディアに流され、周囲では心配の声が上がっていた。さらには心無い一部のネットユーザーが、ソン・ホヨンの浮気説や暴行説といった根も葉もない噂をネットで広げた。

そして本日早朝、ソン・ホヨンが自殺を図るという第二の悲劇が起こった。警察によると、この日午前4時40分ころ、ソウル・龍山(ヨンサン)区 西氷庫(ソビンゴ)洞の駐車場でソン・ホヨンが車内で練炭を炊いた。車内に火が燃え移ったため驚いて外に出たところを通行人が目撃し、通報したことで救われ自殺は未遂に終わったが、ソン・ホヨンが故人が亡くなった乗用車で、同じ方法で自殺を図ったということが世間に更なる衝撃を与えた。現在ソン・ホヨンは、順天郷大学病院に移送され治療を受けており、命に別状はないとのことだ。また、車内は完全に燃えきっており、遺書があったかどうかは未だ確認できていない。



一方22日には、歌手リュ・シウォンが離婚調停中の妻の殴ったとした暴行などの容疑で在宅起訴されたことが明らかとなった。複数の報道によるとリュ・シウォンは11年、妻の乗用車にGPSを取り付けて数ヵ月に渡り妻の行動を把握し、気付いた妻が取り外すよう求めると、手のひらで顔を殴った疑いが持たれている。リュ・シウォンは所属事務所を通じて「暴行はあり得ない。絶対に事実ではない」とし、容疑を否認している。リュ・シウォンは10年に妻と結婚。しかし12年、妻が家庭裁判所に離婚調停を提出し、現在起訴中とのこと。