豪移籍1年目を振り返る小野伸二「全てが印象に残っている」

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 オーストラリア・Aリーグのプレーオフ決勝が21日に行われ、元日本代表MF小野伸二の所属するレギュラーシーズン1位のウェスタン・シドニー・ワンダラーズと、2位のセントラル・コースト・マリナーズが対戦。小野はフル出場したが、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズは0−2で敗れた。

 試合後、小野が移籍1年目を振り返り、以下のようにコメントした。

―決勝の相手はどうだったか?
「相手のチームは伝統のあるチームで、何度もグランドファイナル(決勝)を経験しているからか、今日は特に強く感じましたね。シーズン2位のチームですから」

―日本でプレーしていたときと変わったことは何か?
「自由にやらせてもらっていることが一番大きいですかね」

―オーストラリアで得たものは?
「1年間、コンスタントに出続けることが最近少なかったので、続けていることが力になっていると思います」

―真骨頂である『楽しいサッカー』ですが、今も楽しくサッカーをしていますか?
「試合を重ねるごとに、新しいチームなので、1試合1試合新しい発見があって、チームの歴史になるので。今日は負けてすごく悔しいですけども、来年につながると思います」

―1年間で一番印象に残った試合は?
「全部が全部印象に残っていますから、あんまりこれといって1つというのは…。みんなが我慢強く1年を乗り越えてきたと思いますし、全員がチームのため、監督のためにがんばれたことが財産になると思います」

―今日の試合は?
「相手のほうが自分たちのサッカーをできていた。それだけですね。もっともっと自分にできることはあったと思うし、残念ですし、チームが劣勢のときにどうやって立て直していくか考えないといけないなと感じました。そこが自分にとって大事なことかなと」

―2年目のワンダラーズへの抱負は?
「ACLへの挑戦権を獲得できたので、今日のような負け方は本当に反省しないとACLを戦えるチームになれないと思います。もう1度、どうやったら苦しい試合を勝てるか、自分でもスキルアップしないといけないと思います。リフレッシュして、次の苦しいシーズンを戦えるように、自分自身を鍛えなおしたいと思います。今日の負けは集中するいい材料になると思う」

―オーストラリアのサッカーを一言で言うと?
「イングランド的というか、フィジカルを要するようなサッカーですかね。ラグビーの国だから身体も大きいし、そうなりますよね。Jリーグのようなチームもあるけど、全部が全部そうではない。国も広いから、アウェーの移動が飛行機で4時間かかる」

―来年もここでプレーすることに決めた最大のポイントは?
「ここでこんなにチャンスを与えてもらって、今シーズンできたばかりで全員が初めて一緒にプレーするようなチームで、シーズン優勝できたことは本当にうれしかったですし、恩返しじゃないですけど、また一緒に2年目の苦しさを戦いたいと思ったから」

 小野は、昨年10月に清水から移籍。参入1年目だったウェスタン・シドニー・ワンダラーズのレギュラーシーズン優勝に大きく貢献していた。