今シーズンのプロ野球は、パ・リーグがおもしろいことになりそうだ。

早くも巨人が独走状態に入っているセ・リーグに対し、パ・リーグは4月20日現在、首位が西武、2位にオリックスとロッテが同率で並び、優勝候補として名前の挙がっていたソフトバンクと日本ハムがそれぞれ4位、5位(楽天と同率)の最下位争いを演じる大混戦になっている。

特に目を引くのが、過去13年で1度しかAクラス入りしていないオリックスだ。開幕前に断行した“ワケあり補強”で糸井、東野などを獲得した成果が出ているといえるだろう(詳しくは、2月8日配信「オリックス“ちょいワル補強”の狙いとは?」http://wpb.shueisha.co.jp/2013/02/08/16940/)

「オリックスも森脇監督で再スタートを切ったけど、来年は親会社の創業50周年。その前哨戦となる今年は、実はかなり大事なんですよ。うまくCSに残れば森脇監督の長期政権もある一方で、下位に沈めば早々ときな臭い話が出てくるかも」(スポーツ紙記者A)

また、球団初の日本シリーズ進出を狙う楽天は、ここ最近負けが込んでいるものの開幕からしばらくは好調をキープ。昨年、地味な選手をなんとかやりくりしてチームを再建した星野監督。今シーズンは、関係者の間でも「ソフトバンクの後を追うのは、日本ハムより楽天じゃないか」という声もあったほどだ。

「戦力的には一枚も二枚も劣りますけどね。いずれにしても、星野監督は今年が契約最終年。今オフにはほぼ間違いなく、田中マー君がポスティングでのメジャー移籍を訴えるといわれていますから、CS進出、日本シリーズ進出は今年が最後のチャンスかもしれない。星野楽天はある意味、どのチームよりも勝負のシーズンになると思いますよ。」(スポーツ紙記者B)

一方、混戦から頭ひとつ抜けている西武だが、シーズン前には「球団身売り騒動」が勃発している。

「西武ホールディングス(HD)の筆頭株主であるアメリカの投資会社サーベラスから、『株式の再上場をしたいなら、不振部門を整理しろ』と突きつけられ、その中にライオンズ球団も含まれていたという話ですね。これは以前から囁(ささや)かれていたことなんですが、こうやって表沙汰になったことで“厄介な物件”になってしまいました。もし西武HDが売りたいとしても、いっそう売りにくくなった」(前出・記者B)

西武HDの後藤高志社長はこの雑音を封じるため、すぐに「身売りはない、阻止する」と断言したものの、筆頭株主からの業務命令。結局のところ、西武グループの本音としては売りたいのか、売りたくないのか。

「難しいところですね。グループ幹部は『ライオンズは西武グループのシンボル』と言いますが、近年はそれに見合う投資をしていないし、今後もできないでしょう。ここ1、2年の間にも水面下でいくつかの企業と身売り交渉をしているのも事実です」(前出・記者B)

実は、そこでネックになるのが埼玉・所沢の西武ドームだという。

「西武HDは球団と球場をセットで売りたいけれど、そうなると数百億円レベルの交渉になるからね。いずれにしても、西武HDの株主総会が行なわれる6月までがひとつのヤマとみられています」(スポーツ紙記者C)

そして、パ・リーグにはもうひとつ、身売りが囁かれている球団がある。

「身売りというなら、ロッテのほうがよほど切迫していますよ。スタジアムを安く借りられるなど、かなり恵まれた環境にあるにもかかわらず、年間20億円レベルの赤字。ロッテグループとしては背負いきれなくなってきています。こちらも実現には至っていませんが、水面下では買い手を探しているようです」(前出・記者A)

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