乙武洋匡さん、出演映画PRのため訪台  一日教師も

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(台北 13日 中央社)ベストセラー「五体不満足」の著者・乙武洋匡さんが出演した映画『だいじょうぶ3組』(中国語タイトル:没問題三班)は5月3日から台湾で公開される。これを受けて乙武さんは21日から3日間の日程で映画PRのため台湾を訪問する。

1999年、台湾の心臓部、南投県・集集鎮を震源としたマグニチュード7.3の地震が起きた際、被災地を訪れ、完璧な人生を送れなくても闘う心を失ってはいけないと現地の子供たちにエールを送った乙武さんは、その前向きな姿勢で台湾のメディアから“陽光小子(サンシャインボーイ)”と名付けられており、著書の「五体不満足」が50万部も売れるなど、台湾でも高い人気を誇っている。

東日本大震災発生後、仙台で楽天−西武戦の始球式で渾身の力を込めてボールを投げ、被災地の人々に大きな勇気を与えた乙武さんは、台湾の野球ファンたちとそのような感動をわかちあおうと、訪台初日午後、台北市の天母球場で行われる台湾プロ野球、ライオンズとライノズの試合で始球式を行う。

同日夜、台北市内で行われる『だいじょうぶ3組』のチャリティプレミア上映会に出席する。同上映会の収入の一部は公益団体に寄付される。

また、台湾の子供たちを励まそうと、教育に熱心な乙武さんは訪台最終日の23日、台北・秀朗小学校の5年3組で1日教師を務める。

写真=2000年12月に来台した乙武さん

(編集:荘麗玲)