『ジャックと天空の巨人』 (c) 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
 『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガー監督が、『ジャックと豆の木』をベースに創造したアドベンチャー映画『ジャックと天空の巨人』。巨人と人間のバトルをド迫力の3D映像で描いた本作品だが、スリルいっぱいなのはその冒険だけではなかった。巨大な豆の木並みに高低差がある、農民ジャックと王女イザベルの“格差恋愛”も大きなドキドキ要素。身分が違いすぎる相手のハートを射止める恋愛テクニックが、この物語の中に隠されていた。

 そもそも通常であれば出会うことがない農民とお姫様。イザベルがチンピラに絡まれていたところを勇気あるジャックが助け、二人は運命的な出会いを果たす。ここではこれ以上の進展がなく、ストーリーは進行。その後、窮屈な暮らしから逃げるように城を抜け出しイザベルは、雨宿りをするため1軒の家を尋ねる…それがなんとジャックの家だったのだ。美しい姫との出会いにがっつかなかったジャックに訪れた奇跡の再会。偶然の出会いが重なり、何度も顔を合わせるうちに相手への好感が生まれる“単純接触効果(ザイアンスの法則)”により、身分の差もなんのその、二人の心の距離はグッと近づく。

 さらに、あるきっかけでイザベルが上空1万メートルへと連れ去られ、舞台が天空に移ると相手を思う気持ちが加速。これは、天空の気圧が低いことで気持ちの高まりをつかさどる交感神経が活発に働き、地上にいるよりも強く興奮を感じるからだ。また、天空の大地には恐ろしい巨人たちがわんさか。いつ襲われてもおかしくないという極限の精神状態から、緊張感・恐怖感と恋のドキドキを錯覚してしまう“吊り橋理論(効果)”が生まれ、ジャック、イザベル共にお互いが気になってしょうがなくなる。加えて、襲い来る巨人たちから二人で逃げることで働くのが“戦友体験効果”。困難を乗り越えることで親密度が増し、100%の恋愛体質ができ上がる事が予想される。

 もちろん、イザベルの心を射止めた最大の要因は、ジャックが必死に戦う姿。彼のように知恵と勇気を奮ったうえで心理作用を利用すれば、無理めな女性のハートもつかめるかも。

 映画『ジャックと天空の巨人』は、丸の内ルーブルほかにて3D/2D 吹き替え版 大ヒット公開中

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『ジャックと天空の巨人』 - 作品情報




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