レオナルド・ディカプリオ

写真拡大

アメリカでは、テレビCMに出演するのは、売れない俳優や駆け出しの俳優というのが一般的だ。そのため、ハリウッドスターがテレビで車や缶コーヒーを宣伝する姿は、かなり奇異に映る。以前から、たびたびハリウッドスターが海外のテレビCMへの出演がバレると"出稼ぎ"だと突かれてきた。だからこそスターたちは、日本国外で放映しないことを条件に、今まではこっそり稼いできたのだが、今はインターネットの時代だ。というわけで、今回、日本で放映されているレオナルド・ディカプリオの新しいウィスキーCMがネットで出回り、珍CMとして話題になっている。

ディカプリオが自ら氷をアイスピックで削り、クール(冷たい)なバーボンをクール(かっこよく)に楽しむという日本の洋酒メーカーのCM。これが映画『ロスト・イン・トランスレーション』でビル・マーレイが演じていた"ちょっと落ち目のハリウッドスター"と重なるというのだ。もちろん、現在も大活躍中のディカプリオが、落ち目なわけはないのだが、テレビCMへの出稼ぎをややバカにしたような目で見ているのは確かだ。

前述のとおり、アメリカでは商品CMはギャラが低く、スターのイメージを損ねるため、ナレーションを提供することはあっても、オスカー級のハリウッドスターがテレビCMに登場することはめったにない。しかしEW.comは、海外CMのギャラは1、2日の撮影で200万ドル(約1億9千万円)に上り、非常に効率よく稼げる仕事だと紹介している。

かつて日本の入浴剤を宣伝した故デニス・ホッパーも、「日本のCMを毎年1本やれば、あっという間に隠居できる」と豪語していたとか。しかも、これまでは日本国外にはそのCMが流出することもなく、本国にバレずに稼ぐことができていた。しかし、インターネットの普及で"人知れず"ということが難しくなった。スターたちにとって、出稼ぎがやりくい時代になったとEW.comは伝えている。

また、ハリウッドスターを起用したがるCMスポンサーの数は日本がダントツ1位、次に韓国、イタリア、フランス、ロシアなどが続く。EW.comは、スターを起用した海外CM映像を一挙に取り上げ、ホテルロビーを踊りまくるヒュー・ジャックマン(紅茶)、やかんを振り回すアーノルド・シュワルツェネッガー(カップ麺)、宇宙人に扮するトミー・リー・ジョーンズ(缶コーヒー)、パチンコにハマるニコラス・ケイジ(パチンコ)、明石家さんまとゲーム対決するマライア・キャリー(缶コーヒー)など、日本では見覚えのある懐かしいCMを面白おかしく紹介している。(海外ドラマNAVI)

             



■関連記事
人気モデルのバー・ラファエリがギークの青年と濃厚なキスをするスーパーボウルのCMが話題に!
ブレイク・ライブリー、あの90年代青春スターと意外な接点が!
「スーパーボウル」の試合中に流れるTV-CMをHuluがまるごと配信!