つまらないルーチンワークへのモチベーションを上げる、秘密の考え方

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データ入力や業務整理など、誰でもできるルーチンワーク。ラクな作業とはいえ、単調な作業ばかりが続くと、「どうしてこんなつまらない仕事ばかり押し付けられるんだろう」と、ネガティブな気分にもなりそう。でも、そんなルーチンワークこそ、前向きにとらえて取り組めば仕事のスキルアップにつながるのだと、ライフアップカウンセラーの岡野あつこさんは話す。

「ルーチンワークが続くと、気分がモヤモヤしてきたり、不満を感じたりしてしまうのは当たり前のこと。そんなときに『嫌だな』と思ってイライラしていても、状況は変わらないばかりか、気分がどんどん滅入ってしまいます。そこでおすすめしたいのが、“つまらない仕事はどうあがいてもつまらないもの”として受け止める考え方。そして、その仕事をしている時間は“エネルギー充電時間”と考えるようにしましょう」(同)

でも、最初のうちは“エネルギー充電時間”として前向きに捉えることができても、そのうちモチベーションが切れてしまわない?

「自分にとって楽しくないと思う仕事でも、それを毎日こなすことができれば“どんなことが起きても耐えられる辛抱強さ”が培われる、と考えてみましょう。それが自信につながり、“いつか自分にしかできない仕事をしたい”というモチベーションがどんどん大きくなるはずです。いちばん気を付けなければいけないのが、自分自身の“プライド”に邪魔されてしまうこと。『くだらない仕事は自分には合わない』といった考えにとらわれていると、モチベーションはどんどん低下するばかりです。『そんなプライドこそがくだらない』と考えを切り替えて、“つまらない仕事をきちんとこなせる自分”にこそプライドを持つようにしましょう」(同)

さらに岡野さんは、きちんとルーチンワークに取り組むことのメリットを教えてくれた。

「誰もやりたがらない仕事に前向きに、意欲的に取り組む姿勢は、上司や先輩から高い評価を得るはずです。事実、世の中で活躍する女性のなかには、そうした地道な仕事ぶりが認められてチャンスをつかんだ人が少なくないのです」(同)

現状を前向きに捉えられない人に、チャンスは巡ってこないもの。ルーチンワークだって、気持ち次第でステップアップにつながるのだと考えれば、毎日の仕事はもっと楽しくなるはず!



岡野あつこ
ライフアップカウンセラー・夫婦問題研究家・NPO法人日本家族問題相談連盟理事長。自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人をひとりでも多く救いたいという思いから、 離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに22年間、2万5千件以上の相談を受ける。近年では夫婦問題に限らず、人生の幸せをキーワードに恋愛、結婚、仕事、お金、人生を向上させる“夢かなえ塾・わらしべ成功塾”を運営。近著に『不安の片づけ』(中経出版)がある。