ちょっとー! このロゴどっかで見た気がするんですけどー! 相変わらず攻めの姿勢で、可愛い妖精とシュールな世界が入り交じるハイテンションプレスコ・時々アドリブアニメ、『gdgd妖精s』二期。内容は基本変わらないですが、初見お断りなネタもたっぷり。そのままでも楽しいですが、せっかくなので見る前に基礎知識を学んでおきましょう。

写真拡大

『gdgd妖精s』2期が始まったぞー!!
で、第1話・2話が今見られるのですが。

gdgd妖精s #1

いきなりはじまる謝罪会見。
あれ、どっかで見たような……これ船場吉兆ネタじゃないか。
つか、今になって!?
いいね。

ニコニコ動画は見た人がわかりやすくするためのタグをつけることができるのですが、さっそく第一話にも「船場吉兆」のタグが。
訓練された視聴者ですねー……と思ったら、まさかの製作者自身がつけたタグ。
うん。まさに確信犯的。
安心安定の、パロディ悪乗り満載の作品に仕上がっています。

えっ、何も変わってないじゃないかって?
違う! すごい変わってるよ!
タイトルよく見てよ!
「ぐだぐだフェアリーズ」から「ぐだぐだフェアリーーズ」になったんだよ。
……わかりづらいよ!
内容自体は一期のネタをメタ的にパロディ化しながら、さらに暴走に拍車がかかっています。
もちろん2期1話から見ても楽しめる内容なのですが、1話のテロップを見るとこんな文字が。
「初見の方はお帰りください」
えーっ。
実はこれ、不親切なんじゃなくて、これ自体が一期のネタなんです。

知っていると『gdgd妖精s』2期が3倍楽しめる、簡単用語集を作ってみました。
おっと、公式ではないので、ご了承ください。

・ピクピク
メインになっている、ピンク髪でツインテールの、純粋な妖精。時々話が色っぽくなります。
一期11話では、マミられました。
石舘(一期脚本・演出)「三森さんには「真面目で女の子っぽく、極端な話「ちびまる子」のたまちゃんです」とお願いしました」

・シルシル
独特のしゃべりのイントネーションがクセになる、割りと大雑把で大胆な性格の明るい妖精。
石舘「水原さんにはキャラ演技のお願いとして「日下部みさお(「らき☆すた」のキャラ)をギャルにした感じで」というオーダーをさせていただきました」

・コロコロ
きのこ。あまり喋らないけれども喋るとインパクト絶大な妖精。キノコはあご紐付き。高所恐怖症。
石舘「明坂さんには「表面的には綾波レイや長門の延長上のキャラだけど、さらに一癖ありそうな感じで」とお願いしました」

・持田房子
ヘタしたらこの作品のメインヒロイン級に有名なキャラ。一期3話の「アフレ湖」に登場したのですが、紫色の髪の老婆がランジェリー姿で踊るという強烈なもの。ここでコロコロによって即興で歌が作られ、持田房子と命名。一躍人気キャラに。
その後、持田房子として何度も登場。一期11話ではコロちゃんと戦う最強の生物として登場。最終回では本編で、まさかの声付き出演。
二期でも予想通り、随所に登場しています。多分最強です。

・森下さん
一期5話に登場した、どこか、具体的に言うと映画館で見たことのあるような、頭がビデオカメラの人間。ダンスをしながら「アフレ湖」に登場した時、コロコロによって森下さんと命名されました。
その後、撮影シーンネタで度々登場の名カメラマン。
9話でエンディングをダイナミックな角度で撮影していたのも森下さんであることが判明しています。毎回違うアングルなので相当のテクニシャンです。


・三森すずこ
ピクピクの中の人。主な作品として『探偵オペラミルキィホームズ』のシャーロック・シェリンフォード、『ゆるゆり』の古谷向日葵など。
ミルキィホームズではシャロの格好で罰ゲーム買い物をしたことがあるが、その写真が『gdgd』内でもネタにされたことがあります。
エンディングでは3人の妖精のダンスが披露されていますが、そのモーションキャプチャーをやっているのが一期・二期ともに彼女。

・水原薫
シルシルの中の人。『らき☆すた』日下部みさお、『魔乳秘剣帖』魔乳影房役など。シルシルの独特のイントネーションは、ほとんど水原薫のアドリブで、全編を通じてこのしゃべりが『gdgd』の空気を作っています。
熱烈な『聖闘士星矢』ファンで、BL好き。一期では「アフレ湖」で素のままはっちゃけていましたが、二期でも見られるか?!

・明坂聡美
コロコロ及び持田房子役。『探偵オペラミルキィホームズ』アルセーヌ、『みつどもえ』丸井ふたば役など。ローテンションながらもキレのいいコロコロの役をこなし、うまく会話をまとめたり、会話を破壊したりします。
「アフレ湖」でのネタのキレっぷりが異常によく、多くのファンに天才と呼ばれることも。コロコロのアドリブで多数の名キャラが生まれてしまいました。

・菅原そうた
CGグラフィックデザイナー。タナカカツキ・伊藤ガビンから「バカCG作家」と認定されるほどの特異な3DCG制作が持ち味。『SPA!』での「みんなのトニオちゃん」とB-DASHのPVがデビュー作で、代表作は『ネットミラクルショッピング』。
『gdgd妖精s』のメインになる、リアルでシュールなキャラクターCGはほとんどが菅原そうた作品。萌えや笑いのバランスを巧みに操る石舘光太郎との組み合わせで、化学反応的にできたのがこのシリーズ。
石舘監督の『僕の妹は「大阪おかん」』では、キャラクター原案を担当しています。

・石舘光太郎
一期の脚本・演出・構成。元々お笑い芸人で、放送作家になった後、『侵略!イカ娘』のラジオでアニメ関連のしごとに関わるようになります。キュートな萌えとお笑いの間をつかみ、『gdgd妖精s』の方向性を明確にしました。
他にも『バックステージ・アイドル・ストーリー』で、アイドル「BiS」が下ネタギャグ会話をするアニメを作ったり、『僕の妹は「大阪おかん」』を監督したりと、アグレッシブに活動中。

・KEI
ボーカロイド「初音ミク」などのキャラクターデザイン。
まさか本当にBD版で本人がパロ……オマージュ絵を描くことになるとは。
そして、二期のEDで、本当にキャラデザになります。
なんというか、嘘から出た誠。


・「ちゃんと8時間寝たんだけど〜」
二期一話のネタ。ネタ元は……こればっかりは一期第1話見なされ。

・アイキャッチ
某忍者のたまごアニメそっくりなアイキャッチが入って話題になりましたが、BD版ではぼかしが入ってました。デスヨネー。

・淫乱ピンク
非公式。他のアニメキャラでもピンク髪のキャラはお色気担当なことが多いのと、ピクピクのアドリブはなぜか妙に色っぽい話題になることが多いので、そこから呼ばれるようになりました。
二期はおとなしいかとおもいきや、早速二話で色っぽい話に。さすがピクピク。

・初見ですが、帰ります
一期8話の「メンタルとタイムのルーム」で、3妖精が「グダグダ生放送」をやった際、全く見ている人もコメントもなく、唯一ついたコメントが「初見ですが、帰ります」というやりきれないものだったというネタ。
転じて、gdgdファンであることを自己表明する際、ニコニコのコメントに付けられることが多いです。見てますよ、理解してますよという使い方。
これが二期OPの速報テロップ「初見の方はお帰りください」に使われています。

・アルセーヌみたいな声しやがって!
コロコロのこと。『探偵オペラミルキィホームズ』で怪盗アルセーヌの役を、コロコロ役の明坂聡美がやっていることから。
これが一期8話「グダグダ生放送」内のコメントで使われてから、コロコロがしゃべるときのお約束コメントになりました。
同じネタとして『みつどもえ』にかぶせた「声ふたばだし、マジ天使」もあります。

・スポンジボブ
なぜか一期でコロコロが顔マネ・声マネできる。気づいたら二期でもやっていた。
そんなにスポンジボブが好きなんでしょうか。好きです。

・火傷
「アフレ湖」は、声優さん達がアドリブでネタを考えるコーナー。シナリオにあるわけではなく完全に妖精(声優さん)によるアドリブ一発ギャグ大会なので、大ヒットを飛ばすこともあれば、大失敗して忘れたいネタになってしまうことも。
この大外しネタを、いつしか公式・ファンともに「やけど」と呼ぶように。アイタタも含めて面白いのがgdgd流。

・形状記憶ランジェリー
一期第三話で使われた「アフレ湖」のネタ。その後小ネタとして随所で登場。
着ていたのはもちろん持田房子。

・ぐだぽよ〜
『gdgd妖精s』のオリジナル挨拶。アイキャッチで度々使用されます。
で、本当は「くちぐせ」だったらしいのですが、全く使っておらず、一期終盤で取ってつけたように言い始めたのが逆にネタになってしまった

・MMD
「MikuMikuDance」のこと。素人でもこれを使えば3DCG動画が作れるというすぐれもの。
MMD用の『gdgd妖精s』フリー素材が、PC雑誌に収録されました。

・じゃまばかりするカバ
一期一話で登場し、『gdgd』世界をうまく表現した動物。ピクピクをじゃまばかりする様子はなんともエロスでした。
デフォルメされたキャラと、リアルなCGの組み合わせ、という企画はこの時点から完全に決まっていたようです。

・コケそう
ニコニコ動画のオフィシャル映像に、固定で入っているタグ。
今更もうコケようがないくらいだとは思いつつ、そのくらいの感覚で見ると楽しいです。

・次回予告
毎回どこかで見たようなアニメの嘘予告が入っているのが特徴の『gdgd』シリーズ、二期も健在、というか一話では明らかに『Z』なアレを、動画で作ってグレードアップしていました。
いろいろ毎回危ないですが、パロ……オマージュです!

・ぐだぐだようせいず
二期一話記者会見で言われた謎の呼び名。正しい読み方は「ぐだぐだフェアリーーズ」です。

・おじさん
一期3話で登場した、投げたり倒したりする無数のおじさん。なぜおじさんなのかは全く不明。7話では物理エンジンによってなめらかにドミノ倒しされるおじさんも登場。
何にでも使える、とても便利なおじさんです。

・にじみ出るエロス
一期2話の「アフレ湖」で言ったピクピクのセリフ。以後ファンの間で、ピクピクの色っぽい会話や、妖精のパンチラ、房子などに使われるようになります。


・アフレ湖
先に菅原そうた制作のシュールな映像を見て、それにセリフを付けるという声優さん体当たりアドリブ企画。数々の名言と大やけどを産出した人気コーナー。
二期では「こういうの苦手だなー」と初めてみたいなことをいいつつ「久しぶり」とポロっと言ってしまうくらいのアドリブっぷり。
3人のやりとりも面白いが、なんせトリを務める妖精のプレッシャーが半端無いので、ネタを言う順序も見ると楽しいです。

・メンタルとタイムのルーム
魔力を増幅する部屋で、ダイナミックなアクションを妖精たちが繰り広げるコーナー。
まさに菅原そうたCGワールドというシュールな世界を、かわいい萌えキャラ妖精達が翻弄される様子は、新食感。

・素ピーカー
二期の新コーナー。音だけ聞いてアドリブで会話、それをCGで描きおろすというなんともすごい労力を使って全力でアホなことをするコーナー。
どう見ても、アフレ湖より大変です。

・プレスコ
『gdgd』シリーズは、「アフレ湖」の動画以外、音声を先に取って、映像を作るという「プレスコ」手法が取られています。
アドリブ性やリアル感を活かすのが目的。制作スタッフは大変。

・森のバックステージ
放映前と後に、妖精たちが会話するコーナー。
これがとんでもなくギリギリなネタ揃いなので、毎回見ることを大オススメ。
ぶっちゃけな裏話も見られます。


今公開中の二期の冒頭からでも十分楽しめますが、やはりネタは盛りだくさん。できれば一期から見るのがオススメです。
特に風化するネタというわけでもありませんし、どこから見てもだいたい楽しめます。
というか見始めたらクセになるので全部見たくなる。これが『gdgd』マジック!

(たまごまご)