テレビに出ている人物が自分の父親だと認識できた時、お笑い芸人の子どもには必ず通る道があるという。松本人志(ダウンタウン)の3歳の愛娘にも、とうとう“その時”がやってきたそうだ。

1月13日放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)では、千原せいじ(千原兄弟)が完全プロデュースした“カルタ大会”が行われた。使用したカルタは、せいじが文字から絵まで全て手作りしたものである。

「クリスマス、一番思い出に残っているのは?」と読み上げられると、松本人志は子どもの頃の思い出を話し始めた。家庭でクリスマス料理としてよく出される、「チキンの骨付きもも肉」。松本はこのチキンがうれしくてたまらなかったという。特に骨の部分に巻きつけてあるマンシェット(ペーパーフリルやアルミホイルの巻き紙)が、“特別な日の料理”感を演出してくれるからだ。幼少の松本はそのマンシェットを足の親指に被せ、ご機嫌な気分になっていたらしい。今年50歳になる松本が今でも覚えているくらいなのだから、クリスマスのチキンはよほど嬉しかったのだろう。

また、「娘どう? 松本よ!」と読み上げられると、「それが…とうとう来てん」と愛娘のある言動を明かした。テレビに映る相方の浜田雅功を指差し、“この人イヤ!”と言い出したのだ。大好きなパパを殴る、嫌なヤツと本気で怒っているという。松本の妻が「そういうことじゃないのよ」と娘に説明しても、まだ3歳では理解できないだろう。だが松本は、娘の父親を思い遣る言動を嬉しそうに語っていた。

テレビ番組で自分の親が叩かれたり罵声を浴びせられたりする姿は、それがお笑いの仕事だと理解できる年齢になっても、子どもにとっては見るのが辛いだろう。幼稚園などに通うようになれば、友達からからかわれたりするかもしれない。お笑い芸人も、家庭では普通の親だ。松本もこれからは「芸人ならではの子育ての悩み」が増えてきそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)