マップ画面。マリオ3のときからこの画面でできる基本的なことはそう大きくかわっていません。「みまわす」をすると、他のプレイヤーがMiiverseに書き込んだ書き込みを見ることができたりします。

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WiiUを買ったら最初に遊ぶゲームは何がいいでしょうか。色々な意見があるとは思いますが、やっぱりここは「ニュー・スーパーマリオブラザーズ・U」が安定ではないでしょうか。WiiU発売日と同時に発売され、いま最も売れているWiiUソフトになります。ちなみにダウンロード版もあります。

最近のマリオに触れていない人のために、今のマリオがどんなことができるかをちょっと整理しておきましょう。最初はジャンプする、Bダッシュをする、泳ぐぐらいしかできなかったマリオもずいぶん多彩な動きができるようになりました。

空中で下を押すと出るヒップドロップ。スーパーマリオ以上の状態だとブロックも壊せます。壁についた瞬間に三角飛びの要領でジャンプするカベキック。狭いところだと、反対側の壁でもカベキックをすることでぴょんぴょん上っていくこともできます。さらに、タルや一部のブロックなんかを持ち上げて投げたり、回転しながらジャンプするスピンジャンプ(ファイアーマリオだと左右にファイアーボールを投げられます)なんてこともできたりします。

そして、マリオと言えばパワーアップでしょう。その昔はファイアーフラワーをとってファイアマリオぐらいにしかなれませんでしたが、今は他のマリオになることができます。今回の目玉は「ムササビマリオ」でしょう。ムササビのように空中を滑空することができます。さらに、空中でさらにジャンプをしたり、ムササビの膜(?)をばたばたさせてゆっくりと降りてくることもできます。まさに、空中戦仕様ですね。

そしてムササビのように壁に一定時間つかまることもできるようになりました。壁につかまっている間は地面に落ちたことにはならないので、敵を踏んでは壁につかまり、また別の敵を踏んでは敵につかまり……とやることで、どんどん点数を伸ばすこともできたりします。

敵を燃やすのではないアイスマリオは、踏んづけるだけでは倒せないような敵でも凍らせてしまい、その氷を砕いて倒すことができちゃったりもします。マメキノコを取ってなるマメマリオは、敵を踏んづけて倒すパワーは失われますが、水面を走ったり壁を走ったりすることができるのです。

さらには、冒険を助けてくれるヨッシーの存在も忘れてはなりません。今回は通常のヨッシーだけではなく、つかまるとふわふわ空中を漂えるフウセンちびヨッシーや、泡で敵を閉じ込められるアワちびヨッシー、暗闇でぴかぴか光るヒカリちびヨッシーがいたりします。

そんなわけで、できることが拡がっている分、難易度も上がっています。でも、伝統の1面から順番に遊んでいくと自然と上達していくような絶妙のバランスも健在です。ずいぶんやり応えがあるようになったと言えるでしょう。

■一人だとどんな姿勢でも楽しめる!

ニュー・スーパーマリオ・Uでは、一人で遊ぶときはWii U GamePad(以下ゲームパッド)とWiiリモコンとを選んで遊ぶことができます。

ゲームパッドで遊ぶと何がいいのか。それは、テレビの画面と同じものがそのままゲームパッドの画面に表示されているところでしょう。据え置きゲーム機でありながら、携帯ゲーム機のように遊ぶことができるのです。まあでも、ゲームパッドは携帯ゲーム機というには少し重いし、外に持ち運んで遊ぶことはできないのですが、リビングで遊んだりするときにテレビのチャンネル争いから解放されるでしょう。テレビ画面は表示されていなくても遊べるわけですから。他にテレビを見る人がいなければ、テレビの大きな画面で。家族がテレビを見たいときには、手元のゲームパッドで遊ぶことができるのです。

だらだらと寝っ転がりながら遊ぶこともできますし、テレビの前以外のところにある椅子でゆったりと座りながら遊んだりすることもできるのです。これが結構楽でいいのですね。

またゲームパッドで遊ぶと、Miiverseに投稿しやすいというメリットもあるでしょう。遊んでいるときに「ここを投稿したい!」と思ったら、ゲームパッドのホームボタンを押してMiiverseを起動し、そのまま投稿することができます。もちろん、画面のスクリーンショット付き。これがまた、面白いのですね。単に「ここ難しい!」みたいなことでも手軽につぶやけます。

一人で遊んでいると、行き詰まった時にどうしていいかわからなくなるときがあるかもしれません。Miiverseで聞こうにも、そんなにすぐに返事が返ってくるかもわかりません。でも、大丈夫です。何度も同じコースで失敗すると「おてほんブロック」が登場し、このブロックを叩くとルイージがおてほんを見せてくれます。さらに、超絶プレイを収録したyoutubeのニュー・スーパーマリオ・Uチャンネルで動画を見るのもいいでしょう。やり応えはあるのですが、そのやり応えを損なわないような形でお助け機能が充実しているのもさすがマリオといったところです。

■機会があったら是非やりたい! マルチプレイ

Wiiのニュースーパーマリオから、4人同時プレイができるようになりました。一つの面を同時にみんなで遊ぶことができるのです。喧嘩にならないように(?)パワーアップアイテムだって一度に人数分出てくる親切仕様です。

こう聞くと、上手な人が仕掛けをクリアしてくれるので簡単になると思うかもしれません。でも実際には逆でして。難易度は上がったりします。

その理由の一つは、画面のスクロールでしょうか。みんなが全く同じペースで進むことができない以上、どうしても速度に差がでてきます。ところが画面の表示は先頭のキャラに合わせるようになっているので、遅い人は画面外になってしまうのですね。そうなってしばらくたったり、ブロックや地形に挟まれる形で画面外にいくとアウトなのです。

そうならないように声を掛け合えばいいのですが、これまた難しいのですね。何せ仕掛けをクリアするのに必死になればなるほど、周りが見えないのですから。

それともちろん、一番最初のマリオブラザーズからの伝統である、コロシアイをすることもできます。がんがん先に進んで、ついてこれない人をどんどんふるい落としていくのですね。

難易度が上がるもう一つの理由は、各キャラクターがすれ違えないことです。自分たちが動かせるキャラクターはそれぞれが判定を持っているので、ぴったり重なったりすれ違うということができないのですね。そうなると、狭い足場を経由していかなければならないところでは、一人一人順番に通らなければならなかったりするのですね。ここを通りたいのに他の人が邪魔をして通れない、というのはそれだけで難易度が上がるのです。

画面の中で誰か一人でも生きていればその場で復活することができる(残りの人数がいれば)ので、そういう意味では難易度は下がってはいるものの、全体的な難易度は上がっているのですね。

でも、今回のニュー・スーパーマリオ・Uは違います。Wii U GamePadを使う「バディプレイ」があるのです。

マルチプレイでは、マリオ達キャラクターを動かすのにWiiリモコンを使います。なので、ゲームパッドの出番はなくなってしまうと思われるかもしれないのですが、そこが違うのです。

ゲームパッドはバディ(パートナー、相棒という意味)として、プレイヤーを助けることができるのです。具体的には、ゲームパッドの画面にタッチして、ブロックを出現させられるのですね。例えば、マリオが落ちそうなときにとっさにブロックを出して救ったり、狭い足場を通らなければならないときに足場を広げるところに出したり、面倒な敵や仕掛けをさけるための足場としてブロックを出したりできるのです。

さらに、敵をつついて転ばして邪魔することもできますし、仕掛けをタッチしてその仕掛けを止めたりすることができます。まさに、プレイヤー達を影で支える相棒なのですね。このゲームパッドでのプレイがうまければうまいほど、難易度はどんどん下がります。でも、ゲームパッドプレイだけだとちょっと飽きちゃうかもしれないので、この辺のバランスは難しいですね。

というわけで、一人でもみんなでも楽しく遊べるニュー・スーパーマリオ・U。Wii Uを買ったら、最初の一本にオススメです!
(杉村 啓)