9日、西南財経大学が行った「中国家庭金融調査」によると、2010年の中国の世帯ジニ係数は0.61で、世界平均の0.44を大幅に上回っていることがわかった。写真は都市部の出稼ぎ労働者。

写真拡大

2012年12月9日、西南財経大学が行った「中国家庭金融調査」によると、2010年の中国の世帯ジニ係数は0.61で、世界平均の0.44を大幅に上回っていることがわかった。中国新聞網が伝えた。

【その他の写真】

データによると、2010年の中国の都市部におけるジニ係数は0.56、農村のジニ係数は0.60だった。地域別に見てみると、東部地域は0.59、中部地域は0.57、西部地域では0.55だった。東、中、西部の収入格差は市場経済の発展程度と密接に関連しているとみられている。

注目すべきは、年金や、退職金収入の格差が都市部と農村の収入格差の大きな原因の一つとなっている点で、都市と農村の所得格差の25.3%を占めている。2010年にはおよそ45%の人が退職後に一切の年金や退職金を受け取っていないことがわかった。

ジニ係数とは、イタリアの経済学者ジニがローレンツ曲線をもとに考案した所得分配の不平等さを測る指標で、Gで表され、0から1の間にある。値が小さいほど格差が少ない状態にあり、1に近いほど格差が大きい状態であることを示す。一般的に、Gの値が0.4以上になると格差が大きいとされ、0.6を超えると、所得の格差が深刻な状態にあることされる。

「ジニ係数の高さは経済の急速な発展の過程ではよくみられる現象。市場の有効な資源配分による結果であり、恐るべきものではない。南米の経済発展プロセスがそれを物語っている」中国家庭金融調査と研究センターの甘犁(ガン・リー)主任は、短期的には政府の二次分配政策によって所得格差を縮小することができ、長期的には全体的な教育レベルの向上により、機会均等を実現させる必要があると述べた。

国家統計局中国景気観測センターの潘建成(パン・ジエンチョン)副主任は「今後、経済成長において消費性需要の占める割合が徐々に増大する。全体の所得が向上して企業コストが増加し、資本収益率が低くなれば、所得格差は減少するだろう」と述べた。(翻訳・編集/岡本悠馬)