リンゴをつぶすには何キロの握力が必要?



テレビ番組などで、よくスポーツ選手がリンゴを握りつぶしている映像を見ますが、実際あんな風にリンゴをグシャっと握りつぶすには、一体どれくらいの握力が必要なのでしょうか? 専門家の方にどれくらい必要なのか聞いてみました!



さて、取りあえず握力55キロの私の握力でつぶせるかどうかやってみた結果……ダメでした。少なくとも55キロ以上の握力は必要のようです。



まずは商品や建物の建材などが何キロで壊れるのか調べている破壊検査機関に連絡してみました。すると……



「すいません、リンゴとかは検査したことがないですね」



……まぁそうですよね。普段コンクリートとか壊している会社がリンゴをつぶしたりはしないですよね……残念。



次に「リンゴの糖度を測るために破壊検査をしている」という農家の方に連絡してみました。



「破壊検査って言っても普通にリンゴを切っているだけなんで……」



欠片さえあれば測定できるそうなので、グシャっとつぶす意味はないのだそうです。つまりハズレでした。



さて、いよいよ行き詰まって参りました。こうなったらもうリンゴの専門機関に頼るしかない! というわけで、青森県産業技術センターの『りんご研究所』にダメもとで連絡してみました。



――すいません、あのテレビなどでよくリンゴをつぶしてる映像がありますけど、あんな風にリンゴをつぶすのには何キロくらいの握力が必要なのでしょうか?



「私の経験から言いますと、リンゴを手でつぶすにはだいたい70キロから80キロの握力が必要になります」



――おお!そうなんですね!ということは50キロくらいではムリなんですか?



「50キロぐらいだとちょっとムリですね」



――手で握りつぶす場合は70〜80キロの握力が必要ということですが、指で一点に力をかけずに、例えばリンゴに板を乗せて全体に負荷をかけてつぶしたい場合はどれくらいの力がいりますか?



「全体に負荷をかけてつぶす場合は、やはり100キロ前後の力が必要になります。またつぶすリンゴの成熟度によっては、必要になる力が変わりますよ。成熟していると柔らかいですし、実が若いともちろん硬いですし」



――なるほど! 参考になりました!ありがとうございます!



という訳で、りんご研究所の長内さんによると、リンゴをグシャっと握りつぶす場合は最低でも70〜80キロの握力が必要とのこと。この数値以上の握力を持つ人は一度試しにグシャっとやってみてはどうですか? もしかしたら一芸になるかも!?



(貫井康徳@dcp)