(写真)第37期囲碁新人王戦で優勝した金沢真三段=9日、東京都千代田区の日本棋院

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 1勝1敗のタイで迎えた第37期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第3局が9日、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれ、288手まで白番の金沢真三段(20)が富士田明彦三段(20)を破って、対戦成績2勝1敗で新人王に輝きました。終局は午後5時17分。

 金沢三段は、新人王戦本戦3回目の出場。初の決勝のチャンスをものにしました。

 昨年は13連勝で棋道賞連勝賞を受賞。今年も7割以上の高い勝率を残しています。

 1992年5月24日生まれ。神奈川県出身。藤沢秀行名誉棋聖門下。2007年入段、11年三段昇段。

 金沢三段の話 きょうは左上の分かれでよくなった。2局目が悪い碁だったが、運のよい勝ち方だったので平常心で打つことができた。今後は世界戦で活躍できる棋士になりたい。

大石の生死かけ熱戦

同期対決 金沢に軍配

 富士田明彦三段(20)と金沢真三段(20)の同期対決となった第37期囲碁新人王戦決勝三番勝負は、第1局に敗れカド番に立たされた金沢三段が第2、3局と連勝し、逆転で新鋭対決を制しました。

 第3局は改めて握って富士田三段の先番となりました。

 序盤は下辺の黒模様内での攻防。右下の折衝のあと、金沢三段が白48と右上へ打ち込み、争点は上辺の攻防に移りました。

 白90と押さえられた時点で形勢が悪いと判断した富士田三段が黒91と右辺の味悪を解消し、左上の弱い黒石のシノギに勝負をかけました。ここからこの大石の生死をめぐって熱戦が繰り広げられました。

 黒は不利なヨセコウを頑張り、大石を生きたものの、右上の黒模様を荒らされ、形勢を損じました。それでも富士田三段は最後まで粘って打ち続けましたが、形勢の差が大きく、逆転するには至りませんでした。

 チャンスを逸した富士田三段は「いい経験になった。これからはこの経験を生かしたい」と今後の抱負を語りました。