城島2軍戦で有終タイムリー

今季限りでの引退を表明した阪神城島健司捕手(36)が、ウエスタン・リーグ、オリックス戦に「3番捕手」で出場した。引退試合で1回限定でマスクをかぶり、家族と1700人を超えるファン、チームメートが見守る前でのラストゲームで勇姿を披露した。

一塁ベースに到達する前に、視界がかすんだ。最後の打席は1回無死一、二塁。2ストライクから投手の横を抜ける中前適時打だ。3人の子どもたちから花束を受け取ると、その目はさらに赤みを帯びた。同僚安藤、オリックス新井2軍監督から花束を贈られ、歓声に手を上げて応えた。

「プロに入っての初ヒットがセンター前で、タイムリーだったんですよね。最後のプロのヒットもセンター前で。18年間、引っ張りで、基本に忠実なバッティングはしていなかったんですけど、やめるときになって、素直なバッティングができました」

代走を送られると投手キャプテンの藤川が歩み寄る。城島のヘルメットを脱がせると、そっと土の上に置いた。本塁付近に導かれ、チームメートの手で7度、宙を舞った。「試合を止めたくなかったけど。みんなのそういう気持ちがうれしかった」とサプライズの胴上げを喜んだ。

投球練習の最後には「バズーカ」とたとえられた二塁送球を披露。「野球人の血が騒いで。投げた結果、激痛です。一時、さおを持てないです、これは」と大好きな釣りを持ち出して笑った。「胸を張ってユニホームを脱ぎます」と、最後まで捕手であり続けながら、ユニホームに別れを告げた。(ニッカン)


城島健司の引退試合を観に鳴尾浜へ行ってきました。鳴尾浜は異例の8時開門、9時には内野スタンドが埋まり、すぐに入場規制がかかったスタンド。入りきらないファンのために、通常は使用しない外野スタンドも開放し、観衆は下さんの最後の試合を上回る1717人。タイガースの3年間は結局のところ1年間だけの活躍に終わったけど、ダイエー・ソフトバンク、マリナーズ、阪神と歩んだ18年間のプロ人生はやはり偉大。城島クラスのキャッチャーは将来的には出てくるだろうけど、しばらくは出ないだろう。阪神の最後の2年間はリハビリだけに終わったけど、こんなにファンを集めたのはやっぱり城島が愛された証拠。18年間本当にご苦労様と言いたい。

試合は3番・キャッチャーで先発出場。城島のマスク姿もこの日で見納めとなるわけだけど、見ている限りではまだまだ頑張れるんじゃないかと。肘もひざも普通に動かせてるじゃないかと思うんだけど、先発した秋山とのピッチング練習の後、セカンドへスローイングした際に本人曰く「激痛が走って、現実に引き戻された」とのこと。3年前の大活躍を見て、まさか3年後引退ということになろうとは・・・。誰が信じたかね。

最後の守備機会となった1回オモテの守りは1番の安達をライトフライ、2番の森山はピッチャーゴロ、そして3番の由田を空振り三振。最後は捕球を弾いてしまい一塁へ送球して最後の守備機会となりました。

打つほうは1回ウラ、オリックス先発・古川から一二三がレフト前ヒット、柴田がデッドボールで無死1・2塁。続くは城島。打席に立つ前の素振り、屈伸運動、ネックレスへのキス。見慣れたルーティーンで打席に入ると、ファンからの大声援、後輩からのお膳立てに応えるようにセンター前へ先制タイムリー!相変わらずの勝負強さ、一塁上でのドヤ顔。いつもの城島の姿がありました。

本来ならばフルイニング打って、守って…と言いたいところだけど、身体がボロボロな城島。ここで代走を送られ、お役ごめん。18年間の現役生活にピリオドとなりました。本塁上で安藤とオリックス監督でホークスでも一緒だった新井監督から花束贈呈、そして家族からの花束に涙。前日の引退会見で城島家の家訓では人前で涙を見せてもいいのは4度だけと言ったにも関わらず、2日続けて涙したジョー。本人はあれは涙じゃないって言い放ってますが、あれは泣いてました(笑)このあと、ファームで調整中の球児が音頭を取り胴上げ。7回宙に待って、城島の最後の姿となりました。

城島との思い出といえば敵として戦った2003年のダイエーとの日本シリーズ。内弁慶シリーズで甲子園で王手をかけながら福岡で連敗してV逸。「城島のいるホークスともう1度戦って日本一になろう」って「打倒・ホークス、打倒・城島」が合言葉になっていたのを思い出します。城島が移籍してきてからは2010年の開幕シリーズ2戦目。大阪ドームでのサヨナラホームラン。本塁への生還では何故かヘッドスライディング(笑)ヒーローインタビューでの第一声が「長崎県佐世保市から来ました城島です。よろしくお願いします。」だったのも印象的です。個人的な生観戦での思いでは広島・マツダスタジアムでの城島、桜井、狩野の3連発。あの年は勢いもあったし優勝できておかしくないシーズンだっただけに、城島にしても金本にしても、アニキと優勝したかった新井さんにしても惜しいシーズンでした。

矢野、城島と球界を代表する強いキャッチャーがふたりもいたタイガース。本塁を10年以上守ってくれた先輩方に追いつけ追い越せのスタート地点にも立ってない後輩たち。特に小宮山や今成は今の練習量ではダメだと思うし、桁違いに違うと思う。努力の賜物が矢野さんであり、ジョーが惜しまれて辞めていく姿、結果だと思う。後輩たちにはもっともっと頑張ってもらって先輩方からお墨付きをもらえるキャッチャーに育って欲しいもんです。

マリナーズから城島が来るかもしれないなんて報道があったのは4年前のオフ。個人的には09年は狩野が頑張ったし、矢野さんも時期に帰ってくるから城島は来なくていいというスタンスだったんですが、2010年は城島の一挙手一投足に注目して興奮したし、去年は怪我に泣かされたけど、今年はキャンプから元気でまた頑張ってくれそうな感じがしたし、また怪我はしたものの順調そうに治って復帰してたから、木曜日の晩に飛び込んできた引退の一報にはショックでした。城島の強気のリードに導かれて優勝、日本一という夢が叶わなかったのは残念だったけど、タイガースで一緒にプレーし、声援を送れたのはファンとして嬉しいことです。

指導者でタイガースのユニフォームを着るのがちょっと想像しづらいけど、また一緒にプレーできることがあればよろしくお願いします。18年間の現役、ご苦労様でした。ありがとう城島!