17日、中国官製メディアが、大規模な反日デモが起きた陝西省西安市で、市民の男性が広げた段ボールに「前方で車の破壊行為。日本車はUターンを」と書き、それを持って路上に立ち続けたことにネット世論が称賛していると報じた。写真がその男性。

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2012年9月17日、中国共産党機関紙・人民日報(電子版)は、尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化に抗議する反日デモが激化するなか、ネット上では「理性的な愛国」を呼び掛ける声が増えていると報じた。

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日本政府による尖閣諸島の国有化を受け、これに抗議するデモが中国各地で勃発。日本車や日本料理店、日系スーパーや日本企業の工場が破壊、略奪、焼き打ちに遭ったほか、中国在住の日本人が殴られるなどの事件も起きている。

そんななか、15日に大規模な反日デモが起きた陝西省西安市で、市民の男性が暴徒化したデモ参加者から同胞を救ったとして、称賛を浴びている。男性は広げた段ボールに「前方で車の破壊行為が行われている。日本車はUターンを」と書き、それを持って路上に立ち続けた。

この男性の姿は、たちまちネット上を席巻。「暗黒の1日に一筋の光を灯してくれた」「西安人の誇り」などと絶賛する声が寄せられている。

このほか、西安では不幸にも1台の日本車が群集に取り囲まれてしまったが、数人の市民が「理性的な愛国を!車を壊すな!」と呼び掛けたおかげで、ことなきを得たという事態も起きていた。日本車には若い母親と小さい女の子が乗っていたが無事だった。

記事によると、多くのネットユーザーが中国版ツイッター「微博」などで、愛国の名のもとに行われる暴力行為について、「物を壊せば愛国を示せるというものではない。しかも、壊しているのはまぎれもなく中国製だ」などと批判的な見方を示している。(翻訳・編集/NN)