外国人から見た日本 (51) 日本人にサムライスピリットを感じる時

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映画「ラスト サムライ」のヒットで、日本の武士道が世界各国でクローズアップされ、日本人らしさを表す1つのキーワードになったのではないでしょうか。

そこで「日本人にサムライスピリットを感じる瞬間はどんな時」か、外国人20人に聞いてみました。

・東日本大震災が起きた時。

東京で働いている人々は落ち着いて歩いて帰っていて、みんなの一体感は圧倒的でした (アメリカ/男性/30代前半)・東日本大震災の時です。

皆パニックに陥ることなく、お互いを支え、威厳を持って危機に対応していたからです。

残念なことに、母国でテロ事件があった時は、お互いを助け合おうとするどころか、お店から物を盗んだ人もいました (ウズベキスタン/20代後半/女性) 未曾有の大災害に直面しても、混乱の中で皆が助け合った日本人。

こういった振る舞いが世界各国で報道され、賞賛されました。

礼節をもってお互いを助けあうところにサムライスピリットを感じたのかもしれませんね。

・仕事の為に人生を犠牲する時。

残業が多く休みがないなどの状況に「良く耐えるなあ」と思います (フランス/男性/20代後半) ・毎日文句を言わずに満員電車に乗ること。

会社組織に対する忠誠心が伝わってきます (ドイツ/男性/30代後半) 日本のサラリーマンでは当たり前のような言動に、外国人は「サムライスピリット」を感じるだなんて意外ですね。

会社の命令に耐えて忠誠を誓い、勤勉に働くところが主君に仕えるサムライのイメージと重なるのでしょうか。

・日本の職人が一生懸命に働いている姿を見た時。

最後まで地道な作業を完璧にしているから。

(インドネシア/男性/40代後半) 日本には細かい手作業を必要とする多様な伝統工芸、世界に誇る匠の技があります。

ニッポンの技、匠にサムライのイメージを重ねる外国人が多いのかもしれません。

・テレビで漁師が一本釣りで魚と格闘していたのを見た時。

一度に大量の魚を釣り上げるような機械に頼らず、漁師の腕で勝負するのは格好いい (中国/女性/30代後半) 格闘するほどの一本釣りというと、カツオやマグロが有名ですね。

確かに1対1で魚と対峙して釣り上げる漁師はサムライのようなかっこ良さがあります。

・負けず嫌いの姿を見た時です。

何をするにもいつも真剣にやっている姿を見た時にそう感じました (ラオス/女性/20代後半)日本人はいつも真面目で真剣というイメージは強いようですね。

みなさんも、ちょっとした勝負なのに、気づいたら「どうしたら勝てる? 」と真剣に勝つ方法を考えていたりしませんか?・部活に入った時。

先輩と後輩の関係を大切にしたり、自分のことを忘れてクラブやサークルのために一生懸命頑張るところ (ウクライナ/女性/20代後半)こちらは体育会系スピリットでしょうか。

礼儀や上下関係に厳しいことが多く、下級生の時は雑用も多いですよね。

それでも一生懸命練習に打ち込む姿が、サムライの鍛錬と重なるのかもしれません。

日本人の気質、振る舞い、歴史、匠の技、文化。

一口にサムライスピリットといっても外国人がイメージするものはバラバラのようですね。

世界から賞賛された東日本大震災時の振る舞いは、これからも私たち日本人が大切にしないといけないと思いました。