日本人男性と結婚した台湾人女性が、日本で経験した新鮮な出来事や生活についてブログで発表。2012年5月に載せた「日本人の嫁になるなら必ず読んでほしい!」というタイトルをつけた文章では、さまざまな本音を述べている。

 「長女が小学校に入学した」という台湾の女性WAWA(ハンドルネーム)さんは、「幼稚園の時よりも先生や親同士との交流の機会が増えたこと」にまずは気づいたという。そして「集団行動や強制的な社会活動があることを知り、驚きを隠せなかった」そうだ。

 その例として、「登校時間に、親が信号の前に立って子どもたちを誘導する」行動を挙げているWAWAさん。「7時20分〜50分というわずかな時間とはいえ、サラリーマンにとって朝の30分間は出社準備でバタバタし、戦争と言いたくなる時間」と、仕事を持つ親にとってはどんなに大変かを訴えている。“同じ学校に通う生徒たちを安全に見送ることは、我が子を見守ることと同じ”と頭ではわかっているWAWAさんだが、当番に当たると1家族1人参加しなければいけないのは苦痛のよう。義父や義母の参加もOKらしいが、代わってもらえない日もあり大変な思いをしているらしい。

 そして「この当番制の交通整理は、助け合う精神が植え付けられている日本人にとっては何の問題もないことだろう。だが近所に住む外国人は協力を拒否。ロシアやブラジル出身者が多く、彼らは日本の社会ルールには従わないポリシーを持っている」そうだ。「そんな言動を示してしまうと、子ども同士が仲良くならないのが当たり前」とWAWAさんは述べており、「外国人だから理解できないと思われたくないし、姑と同居している環境に感謝」し日本人の感覚を持てるよう努めているようだ。「日本の人間関係はややこしくて複雑。日本人の夫でさえも面倒な人間関係に嫌気がさし、人との交流することに消極的だった。外国人妻にとっては、輪をかけて大変だ!」と本音をつぶやくWAWAさん。

 「もし私がミスをすれば、建前で生きている日本人は面と向かっては何も言わないだろう。でも陰では、“常識知らず”などといった非難の言葉を浴びせる。そんな風に言われるのは頭に来るし、外国人だから知らないことがあって当然と開き直るのも良いだろう」とWAWAさんは怒り、「面と向かって指摘してほしい! 何も教えてくれず陰で他人の悪口を言うのは……日本人の悪い所」と強く指摘した。

 またWAWAさんは、「礼儀にうるさい日本人の姿」も指摘。「ATMで記帳をしていたら時間がかかり、列を作っていた見ず知らずのおばさんに怒られた! そういう時はお詫びの言葉を述べるよう、注意された」そうだ。ショックを受けたWAWAさんは、銀行内に他の待ち客がいないことを確認しながら観察を続け、後ろの人を待たせても詫びる人なんていないと知り、怒りがこみ上げて来たそうだ。

 日本の習慣や日本人に対して、多くの不満や戸惑いを抱いているWAWAさん。だが子どもたちが学校で友達を作り、元気に学校生活を送ることを願って自分の思いはあまり表に出さないという、

 外国人にとっては、理解することは難しいと思われる日本のお世辞や建前文化。また日本人であっても、建前を気にせず本音で生きる人も多いと思われる。WAWAさんのように嫁いで日本に来た外国人は、自分のペースを尊重しながら、日本社会を上手に渡り歩いてほしいものだ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)