インテルの補強担当者も数日のバカンスを楽しんでいるが、その携帯電話は常に電源が入っている。15日の祝日が終われば、アンドレア・ストラマッチョーニ監督率いるチームを完成させるための選手獲得を急がなければいけないからだ。

必要なのはトッププレーヤーだ。つまり、コストがかかる。3人の選手放出が実現すれば、その可能性も高まるだろう。その意味では、16日に動きがあるかもしれない。トッテナムのダニエル・レヴィ会長がロンドンに戻ってくるからだ。GKジュリオ・セーザルの移籍交渉が活発化させるには、同会長の許可が必要だからである。

J・セーザルの移籍交渉は、トレードの可能性を検討する機会にもなる。先日から届いているリストにいるのは、GKゴメスとDFウィリアム・ギャラス、DFセバスティアン・バソング、MFデイビッド・ベントリー、MFジャーメイン・ジェナス、FWジャーメイン・デフォー、そしてFWジョバニ・ドス・サントスだ。

だが、これらの選手は、MFアーロン・レノンやMFサンドロほどストラマッチョーニ監督を興奮させていない。しかし、サンドロ獲得は非常に難しいだろう。アンドレ・ビラス=ボアス監督は同選手に強く期待しているからである。より閉ざされていないのは、レノンへの道だ。

25歳の同選手は、ビラス=ボアス監督を熱狂させていないが、ストラマッチョーニ監督が考えている4-2-3-1には完璧にマッチするだろう。年齢のこともあって、J・セーザルと同等のトレードは、トッテナムが受け入れないかもしれない。その場合、インテルが支払う金額がいくらになるかを理解する必要がある。また、レノンはトッテナムと2014年までの契約を結んでおり、サラリーは年俸270万ユーロ(約2億7000万円)だ。

トッテナムがFWジャンパオロ・パッツィーニに関心を抱いているという話もあるが、これは裏が取れていない。ただ、トッテナムの公式サイトでFW登録されているのは、ドス・サントスとデフォーだけだ。パッツィーニは国外からのオファーを断り、高いプロ意識で練習を続けつつ、ユヴェントスを待っている。土壇場で動きがあるかもしれない。