一方、同じく『一発必中!! デバンダー』で主人公の妹・春風サクラ役を演じた大久保瑠美は、「お母さんと一緒に観ていたころの思い出が、『タツノコプロテン』を周りながら思い出されました」と語り、50周年目の作品に出られたことにうれしさを感じつつ、「またタツノコさんの作品に関われるよう、役者として一生懸命に頑張っていきたいと思います」と決意を新たにしていた。

「タイムボカンシリーズ」の音楽を担当し、数々の名曲を生み出した山本正之氏は、「1975年の夏に、スタジオで吉田竜夫社長(当時)や笹川監督など7、8人の方と車座になり、ストーンヘンジみたいに(笑)、その真ん中に私が座って、生ギターでタイムボカンの歌を聴いていただきました」と当時を振り返り、「それから37年経って、この場に立っていることを本当にうれしく思います。

時間はずっと繋がっている、そしてこれから未来も繋がっていくと、深く信じております」と語った。

「僕はタツノコプロが誕生した翌年に生まれたので、まさにタツノコに育ててもらった子どものひとりです」という甲本ヒロトは、タツノコ作品に関わりつつも、今回はファン代表として姿を見せており、「僕が最初にもらったニックネームが”グズラ”でした。

今でもグズラな自分は僕の中にいると思います。

そしてその後、僕はロックが好きになるんですけど、ロックの音楽と山本正之節が僕の中でひとつになって来たんだなと思い、感慨深いです。

ここに立っているだけで恐縮で……お礼を言いに来ました。

ありがとうございます」と喜びを隠せない様子で、「初めてのあだ名がグズラで、両親は悲しかったかもしれないけど、僕はうれしかった。

そして岡山の田舎から東京に出てきたときに、僕を遠くから励ましてくれたのは、大ちゃんだったんですよ。

『いなかっぺ大将』の風大左衛門。

何か、ピンチのときとかに助けてくれるんです」とタツノコプロ作品に対する熱い想いを語った。

また「タイムボカンシリーズ」の中で好きな曲を問われた甲本は、「ありすぎて、これっていうのは言えないです」と前置きしつつ、あえてナンバーワンはとの問いかけに『タイムボカン』の挿入歌「チュク・チュク・チャン」を挙げ、実際に口ずさんでみせる。

そして、タツノコ作品とロックの共通性は? という質問には、「僕はいろいろな音楽のジャンルを分けて考えないので、よくわからないです。

全部同じです。

好きなもののひとつです、どちらも」と答えていた。

タツノコプロ50周年記念展覧会「タツノコプロテン」は、2012年8月20日(月)まで、松屋銀座8階イベントスクエアにて開催。

開催時間は10時〜20時(最終日17時閉場、入場は閉場30分前まで)。

入場料は一般1,000円、高大生700円、中学生以下無料となっている。

なお、タツノコプロ50周年記念作品『一発必中!! デバンダー』は、キッズステーションにて、9月22日(土・祝)の午後2時00分〜午後2時30分、および9月23日(日)の午後7時00分〜午後7時30分に放送予定。

また、タツノコプロの創立記念日にあたる2012年10月19日には、タツノコプロ50年の歴史や資料を編集した豪華記念本と『デバンダー』ブルーレイ・ディスク版がセットになって、角川書店より発売される予定となっている。

詳しくは『一発必中!! デバンダー』の公式サイトをチェックしてほしい。

さらに、キッズステーションでは、同じく9月に『タツノコ50周年記念 KIDSセレクト1話見せ!! 〜16作品総選挙〜』が放送予定。

タツノコプロの数多くの作品から、キッズステーションがセレクトした16作品の1話を放送し、その中から、視聴者の人気投票で選ばれた作品が、後日、全話放送される予定となっている。

こちらの詳細はキッズステーション公式サイトにて。