「美人で何が悪い!?」 負け美女・小島慶子×犬山紙子対談 1/3
ラジオパーソナリティーの小島慶子さんが自宅のクローゼットの中からネットラジオとメルマガをお届けする「トークイン・クローゼット」。対談第2弾は漫画家・エッセイストの犬山紙子さん。「美人なのにモテない」負け美女について、本音トーク全開でした。

ネットラジオでは音声もお楽しみいただけます。【構成 BLOGOS編集部】

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小島慶子(以下 小島):トークインクローゼットがクローゼットから飛び出して渋谷のスタジオにやってきたよ。対談シリーズの第2弾です。たくさんのご購読ありがとうございます。皆さまのご購読のおかげで、ゲストの方にささやかながらもギャラをお支払いすることが可能になり、スタジオを借りることが叶いました(笑)。

本当にめでたいことです。対談お2人目のゲストは漫画家、エッセイストの犬山紙子さんです。

犬山紙子(以下 犬山):よろしくお願い致します。犬山です。

■女は面白さを求められていない?

小島:「負け美女」という本をゴロウ・デラックスという番組で取り上げた時に、犬山さんと初めてお会いしました。ここでも最初に「負け美女」とは何か? を伺いましょうか。

犬山:負け美女というのは名前の通り美女という定義がありまして、誰が見てもあの人キレイだなと言う人。そしてなおかつ、「負け」の部分が恋愛にかかっています。つまり恋愛でうまくいっていない美女たちのことを指します。

彼氏がいなかったり、彼氏がいてもDVだったりとか、浮気しまくりとか。あとは不倫とかその辺をひっくるめて負け美女ということにしています。あともう1つ、アラサー以降というのが私の中にあります。28歳以降くらいからですね。

小島:当日、スタジオに犬山さんと、負け美女の愉快な仲間たちがいらっしゃったんですよね。ほんとに皆さんお綺麗なんですけど、それぞれに自意識過剰が裏目に出て行動とかがめんどくさいことになっている人たちでした。

犬山:そうですよ、ほんとに。

小島:普通に考えると見た目で恵まれているんだったら、黙って笑顔でニコニコしていれば男は寄ってくるだろうと。なぜ皆さんあんな奇異な行動に出るんでしょう。

たとえば歴史が好きになりすぎて、歴史を熱く語って男が去っていくとか、文学が好き過ぎて太宰を語って男が去っていくとか。皆さん、エネルギーの使いようがおかしいじゃないですか。アレはなんでですか?黙っていたら普通にモテるのに。

犬山:そうですよね。多分、彼女たちは幼少期とか中学生高校生の頃に、どこかでコンプレックスを養うような何かドロドロした時期があったと思うんです。そういう子たちは、根本的に面白くないとダメみたいなのがある気がします。

小島:これは私も辛酸なめ子さんと対談した時に学習したのですが、子供も2人生んじゃってこれから恋愛とかの可能性とか、その気もなくなってから学んだほんとに無駄な知識があるんです。

犬山:その知識私にください。

小島:「女は面白さを求められていない!」

犬山:そうなんです!

小島:私もほんとに大失敗したなと思ったのですが、女子校で6年間過ごして、大学から共学だったわけ。で、共学の大学に行くと男の子たちが下ネタで盛り上がっていたりします。女の子はその横で「ちょっとやめてよー」と言ったり、「超ウケる〜」とか言っていればいい。

そのはずなのに、多分ですけど、私と犬山さんは行動が似ていると思うのですが、その輪に入っていって、そいつより面白いことを言おうとするでしょ?そんなの誰も求めていないのに(笑)

犬山:そう、男に勝ちたいの。面白さでも。

小島:でも男は誰も求めてないらしいです。名言がありましたよ。「面白いというのは俺がやることだから、女になんか求めない」って。

犬山:そんなの任せてられるほど面白い男がいるか!って話ですよ。

美人なんてクジに当たっただけなんで…>>
「美人で何が悪い!?」 負け美女・小島慶子×犬山紙子対談 2/3


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