昨日のフジTV「特ダネ」で、先日離党届を出した(出されてしまった)小沢派の議員が、世論調査で、小沢派に期待するという声が11%しかないと聞かされて、

「民主の支持率12%、自民16%だから、すでにそれに匹敵する支持を得ているということだ」といった。

これには、中野美奈子から代わって2日目の菊川怜も、質問が違うから比較はできないのでは、と突っ込んでいた。東大出でなくても、だれもそう思う。

この議員の発言は、今年私がテレビで聞いた愚かな発言No.1だった。何の気休めにもならないし、誰も説得することが出来ない。

小沢一郎も、こういう人間をあてにして離党したわけだから、苦労が絶えないだろう。

小沢一郎が作ろうとする新党の前途が多難なのは、小沢以外は“雑魚しかいない”ことに尽きる。()は選挙区。

■衆院
当選14 

小沢一郎(岩手4)

当選5  

東祥三(東京15)、山岡賢次(栃木4)

当選4  

牧義夫(愛知4)

当選3  

鈴木克昌(愛知14)、樋高剛(神奈川18)、小宮山泰子(埼玉7)

当選2  

青木愛(東京12)、太田和美(福島2)、岡島一正(千葉3)、古賀敬章(福岡4)、松崎哲久(埼玉10)、横山北斗(青森1)

当選1

相原史乃(比例南関東)、石井章(比例北関東)、石原洋三郎(福島1)、大谷啓(大阪15)、大山昌宏(比例東海)、岡本英子(神奈川3)、笠原多見子(比例東海)、金子健一(比例南関東)、川島智太郎(比例東京)、菊池長右ェ門(比例東北)、木村剛司(東京14)、京野公子(秋田3)、熊谷貞俊(比例近畿)、黒田雄(千葉2)、菅川洋(比例中国)、高松和夫(比例東北)、玉城デニー(沖縄3)、中野渡詔子(比例東北)、萩原仁(大阪2)、畑浩治(岩手2)、福嶋健一郎(熊本2)、水野智彦(比例南関東)、三宅雪子(比例北関東)、村上史好(大阪6)


■参院

当選2

主浜了(岩手)、森裕子(新潟)、広野允士(比例)

当選1

平山幸司(青森)、中村哲治(奈良)、姫井由美子(岡山)、佐藤公治(広島)、友近聡朗(愛媛)、外山斎(宮崎)、藤原良信(比例)、谷亮子(同)、はたともこ(同)


めぼしい政治家と言えば、山岡賢次くらいか。この議員は、民主党の国対委員長だった。ネットワークビジネス(連鎖商法)業界の支援を得ている。東祥三は、今や小沢派の顔、ともいうべき存在だが、過去は創価高校、創価大出の筋金入りの公明党員だった。

この二人が小沢一郎の側近として、新党を盛り立てていくことが出来るとはとても思えない。自分の議席を確保するのが精いっぱいだろう。すでに山岡の地元栃木の連合は、山岡を支持しないことを表明している。

他の議員は、当選回数が浅いだけではなく、めぼしい活動をしていない。小沢一郎の陣笠という印象しかない。

当選1回の“小沢チルドレン”は、このままいけばほとんど落選するだろう。特に比例区から当選した議員たちは、大政党の傘がなくなれば、消えてなくなることだろう。

もともと、小沢一派から政権中枢への橋頭保とすべく送り出されたはずの輿石東は、いつの間にか野田政権側の人間になった。

また、小沢寄りの論客として知名度が高かった原口一博は、社会保障・税一体改革関連法案の採決を棄権したが、新党には加わらなかった。

盟友だったはずの鳩山由紀夫は結局、法案に反対票を投じたが離党せず。他の議員は、党員資格停止2カ月だが、鳩山は党員資格停止6カ月。この間に衆議院選挙があれば、鳩山は無所属で出るしかなくなる。

一時は小沢派に近いと言われた樽床伸二も、今や政権側の人間となった。

隠然たる力を秘めていると思われた小沢派だが、ふたを開けてみればチルドレンしかいないという結果になった。

自分のグループ内に恃む人間がいない中、小沢グループは他党との連携を模索している。鈴木宗男の新党大地、真民主との連携が発表されたが、この政党には元小沢秘書の石川知裕がいる。既定路線だったと言えよう。

小沢新党にとって、最大のターゲットは言うまでもなく、橋下徹の「維新の会」との連携だ。昨日の「脱原発」の方針発表は、橋下を意識したものだったのだろう。

維新の会と同盟関係にある「みんなの党」は、小沢一派との連携をほのめかしている。橋下大阪市長もまんざらではない感もある。しかしながら、まだ実体のない「維新の会」にとっては、イメージが一番重要だ。金権体質の権化ともいえる小沢一派との連携は、「維新の会」にとって、大きなイメージダウンになる可能性もある。幹事長の松井一郎大阪府知事は、連携の可能性を否定した。「維新の会」内部でも足並みの乱れがあるのかもしれない。

昨日、「小沢新党の支持率11%」と能天気に話した陣笠議員にしたところで、自分たちの身の上が厳しいことは承知しているだろう。

われらが選んだ国会議員たちは、毎日、「次の選挙に通るかどうか」をどきどきしながら考えているのである。

国は、多難な課題を抱えているが、本音でいえば、それどころではないのだ。本当の意味の「国難」とは、こういう政治家に未来を委ねていることを言うのではないか。

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