豊臣秀吉と織田信長が現代に生まれ変わるという設定で進行するトヨタのCM“Re BORN 石巻篇”では、東日本大震災で被災した石巻市内や石ノ森萬画館を訪れる。秀吉役であるビートたけしの存在感はCMからも伝わってくるが、共演した木村拓哉(信長役)が実際に感じた迫力についてラジオ番組で明かした。

木村拓哉とビートたけしがCM撮影で石巻を訪れたのは昨年3月11日から1年が過ぎた3月末だった。瓦礫の撤去などは進んだが、復興にはまだこれからという印象だ。そんな石巻の街の風景からはじまるトヨタCM“Re BORN 石巻篇”の撮影の様子を木村がラジオ『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』で語った。

2人は街にさびしく立つ仮面ライダーやアカレンジャーらヒーローの像を目にしながら石ノ森萬画館前で車を降りる。入り口周辺には日本だけでなく海外からも贈られたメッセージが飾られている。CMではたけしがそのメッセージを見つめるシーンが印象的である。

「さんまさんのように常に喋ってる人ではないんで」と、木村は寡黙なたけしの様子を表現する。撮影前にメッセージを読む間も「喋らない時間というか。お互い黙ってる時間にいろんなこと考えてるんだろうなって空気が流れる」というように、現場はたけしのオーラに包まれるのだ。

そんなたけしは木村と雑談もするのだが、例えば映画の話になると北野武監督の目になる。「その映画に僕は(出ますか)?」と木村は冗談を言おうとしたが、そういう冗談が言いづらいほどだったそうだ。「すごい。なんか目が強烈ですよ、たけしさん」と木村でさえも気軽に話せない迫力を感じていた。

CMでは「海に行こうか」と秀吉の希望で石巻の海岸へ出ると「バカヤロー」と叫ぶのだが、海に圧倒されていない気がするのはそれがビートたけしだからではないだろうか。そんな裏話を踏まえてこのCMを見ると、2人の心境も思われて感慨深い。また、木村拓哉は“Re BORN 石巻篇”の撮影後に移動して、次のCMを撮影したことを明かすと「いつもにこにこ笑ってる笑福亭っておじちゃんが参加してくれた」と話している。他からの情報も合わせると、どうやら笑福亭鶴瓶が出演するらしい。今回とは違った空気が流れるようでそれも楽しみだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)